Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:PSY-202
心理学基礎文献研究 II 新谷 和代
必修  2単位
【心理学科】 18-1-1360-0290-005

1. 授業の概要(ねらい)

 前期と同様、日本の家族の特徴や課題についてのテキストを読んでいくが,更に後期では、事例研究論文等も資料として配布し,より深い理解を目指す。
 また後期では,本格的にディベートを行っていく。例えば「夫婦別姓はYesかNoか」等、どちらにも言い分があるような家族に関するテーマを選び、賛成側と反対側各2チーム4班に分かれ、以下の進行により討論を行う。先ず、自分たちの立場をわかりやすく説得力をもって説明する「立論」の後、相手側に向かって、相手の立論の盲点について述べる「反駁」を行う。その後、相手からの反駁を反証する証拠等を交ぜながら、自分たちの立場の正当性を改めて主張する「総括」を行い、最終的に待機中の他班の審判の勝ち負けの判定を仰ぐ。ディベートの勝敗は、自らのプレゼンテーション力もさることながら、メンバーが互いに協力して十分な資料を集めたり,本番での理論の組み立てに協力しあうコミュニケーション力が大切である。その両方が磨かれるように,授業を進めていく。

2.
授業の到達目標

 ・家族の誕生期・拡大期・縮小期という家族のライフサイクルや,現代家族を巡る様々な課題や問題について,背景と共に理解を深める。
 ・的確に文献・資料を検索し,読み解く能力を向上させる。
 ・ディスカッションやディベートを通して、プレゼンテーション力やコミュニケーション力を磨く。

3.
成績評価の方法および基準

 ・出席および発表 (40%)
 ・ディスカッションへの積極性(小テストや課題の提出を含む)(40%)
 ・期末課題(20%)
 3分の1以上欠席した者には単位を与えない。2回の遅刻(15分以内)は欠席1回とみなす。遅刻時間を記録する。

4.
教科書・参考書

 テキスト:『日本の親子 ―不安・怒りからあらたな関係の創造へ―』(平木典子 柏木惠子編著 金子書房 2015)
 参考文献:適宜紹介する。

5.
準備学修の内容

 授業前には必ず、事前に指定されたテキストや資料を読み、疑問や意見を積極的に発言できるよう準備をしてくること。

6.
その他履修上の注意事項

・日頃、家族に関連したニュースや記事に触れて新しい情報を取り込み、自分ならどう対応・対処するかを考える習慣を付けること。
・授業に欠席した場合は,自主学習の課題で補うこと。
・ディスカッションに向けた課題や,小テストに取り組むこと。万一未提出の場合は,代替課題に取り組むこと。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション(各章の要旨発表とディベートについて)
 ディベート①テーマ決め
【第2回】
 第7章 成人した子どもと親 要旨発表
  ディスカッションとディベート①準備(資料持ち寄り)
【第3回】
 ディベート①実施
 ディベート②テーマ決め
【第4回】
 第8章 内に向かう子どもと親 要旨発表
  ディスカッションとディベート②準備(資料持ち寄り)
【第5回】
 ディベート②実施
 ディベート①②の振り返り
【第6回】
 ディベート①②の資料の再度読み合わせと教員からの資料配布と解説
 ディベート③テーマ決め
【第7回】
 第9章 子どもたちの怒りの行動化 要旨発表
  ディスカッションとディベート③準備(資料持ち寄り)
【第8回】
 ディベート③実施
 ディベート④テーマ決め
【第9回】
 第10章 なぜ、虐待にいたるのか  要旨発表
  ディスカッションとディベート④準備(資料持ち寄り)
【第10回】
 ディベート④実施
 ディベート③④の振り返り 
【第11回】
 ディベート③④の資料の再度読み合わせと教員からの資料配布と解説
 <ディベート最終>テーマ決め
【第12回】
 第11章 母と娘 要旨発表
  ディスカッションと<ディベート最終>準備(資料持ち寄り)
【第13回】
 <ディベート最終> 実施
 <ディベート最終>の振り返り
【第14回】
 <ディベート最終>の資料の再度読み合わせと教員からの資料配布と解説
 第12章 生殖医療は福音か?  要旨発表
【第15回】
 第13章 虐待といじめに見る日本の親子  要旨発表
 まとめ