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授業の概要(ねらい) |
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不登校児童・生徒の支援に何が有効かと問われると、多くの心理学科の学生は「カウンセリング」と答えるのではないだろうか。しかし、実際は臨床心理士が一対一でおこなうカウンセリング(あるいは個人心理療法)以外にも、様々な支援方法が存在し、また、心理職だけでなく、他職種も共に支援に携わっている。 この授業では、現在どのような場で、どのような支援が不登校児童・生徒に対してなされているのかについて、学生が主体的に調べ、授業内で発表する。 また、可能であれば、そのような場に足を運び、見学したり、研修会に参加するなどして、支援者たちと直接かかわる体験をして欲しい。
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2. |
授業の到達目標 |
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不登校児童生徒の心理について理解できる。 不登校児童生徒の支援について、学校内外でどのような支援が行われているのかを理解できる。 今後、どのような支援が必要であるかについて、考察できる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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プレゼンテーション資料の収集10%、プレゼンテーション50%、ディスカッションへの参加30%、試験10%
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書は使用しない。 参考書は『不登校・ひきこもりと居場所』忠井俊明、本間友巳(編著) ミネルヴァ書房 2008
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5. |
準備学修の内容 |
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各自、新聞記事のデータベースを利用し、不登校に関するニュースを継続して読むこと。学期中、1回は授業の最初に5分間で発表すること。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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地域にはさまざまな機関・団体が、一般市民向けに不登校の理解のために講演会や研修会を開催している。学生は9月までの間に最低一回は参加し、レポートにまとめ、心理学演習Bで紹介すること。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス ―不登校についての基礎知識を得る― | 【第2回】 | 不登校児童・生徒の支援機関について学ぶ | 【第3回】 | 自分が担当したい支援機関を選び、グループに分かれ、発表日を決める | 【第4回】 | 教育センターでの支援について、担当教員から学ぶ | 【第5回】 | 適応指導教室についての発表から学ぶ その① | 【第6回】 | 適応指導教室についての発表から学ぶ その② | 【第7回】 | フリースクールについての発表から学ぶ その① | 【第8回】 | フリースクールについての発表から学ぶ その② | 【第9回】 | 思春期デイケアについての発表から学ぶ | 【第10回】 | 訪問支援についての発表から学ぶ | 【第11回】 | メンタルフレンドによる支援についての発表から学ぶ | 【第12回】 | スクールカウンセラーによる支援についての発表から学ぶ その① | 【第13回】 | スクールカウンセラーによる支援についての発表から学ぶ その② | 【第14回】 | ゲストスピーカー「養護教諭による不登校支援」 | 【第15回】 | スクールソーシャルワーカーによる支援についての発表から学ぶ |
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