Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
科目ナンバリング:STS-202
心理データ解析法 II 橋本 貴充
選択  2単位
【心理学科】 18-1-1360-3271-004

1. 授業の概要(ねらい)

 心理データ解析法Iの内容を前提として、多変量解析、分散分析など、心理学で用いられる応用的な分析手法を学ぶ。分析を実行する技術を習得することだけでなく、その分析方法の内容を理解することも目的とする。心理データ解析法Iと同様に、統計ソフトウエア(SAS)を用いる。

2.
授業の到達目標

 知識:心理学で用いられる応用的な統計手法について、問題点を理解し、適切な手法を選択できる。
 技能:配布資料を参照しながら、応用的な分析を行うためのSASプログラムを記述し実行できる。プログラムを実行した出力結果から、必要な情報を取捨選択しレポート等に記述できる。

3.
成績評価の方法および基準

 授業中の課題(60%)、期末試験(40%)
 授業中の課題は10点満点のものを6回出題する。

4.
教科書・参考書

 教科書:なし。授業中にプリントを配布する。
 参考書:この授業で扱う手法の理論的な説明は、以下の書籍を参考にすること。
 (1)清水 裕士・荘島 宏二郎(2017)『社会心理学のための統計学』誠信書房
 (2)足立 浩平(2006)『多変量データ解析法』ナカニシヤ出版
 (3)橋本 貴充・荘島 宏二郎(2016)『実験心理学のための統計学』誠信書房

5.
準備学修の内容

 授業時間内の学習だけでSASを使いこなせるようにはならない。配布プリントを授業の1週間前までにLMSにアップロードするので、授業開始までに読み、どこがわからないのかを明らかにしておいていただきたい。
 授業中の課題は成績評価対象である。他人と相談して解答してはいけない。欠席した場合でも、1週間以内に提出すれば通常どおり採点する。ただし、1週間後の授業開始時には正解を公開するので、これ以降の提出は認めない(提出しても採点しない)。

6.
その他履修上の注意事項

 使用できるコンピュータの台数に合わせて、受講者数を制限する可能性がある。初回の授業には必ず出席すること。
 この授業ではSASが使えることを前提としている。春期に心理データ解析法Iを履修しておくことを強く薦める。
 授業中の課題で他人の答案を参照した場合、参照した方もさせた方も、成績評価時に不正行為として取り扱う(この授業の成績が0点になるにとどまらない)。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 導入
【第2回】
 探索的因子分析
 (手法の説明は、参考書(1)第2章、(2)第11-12章などを参照)
【第3回】
 α係数
 (手法の説明は、参考書(1)第3章などを参照)
【第4回】
 重回帰分析
 (手法の説明は、参考書(1)第5章、(2)第4-5章などを参照)
【第5回】
 共分散分析
 (手法の説明は、参考書(1)第6章などを参照)
【第6回】
 パス解析
 (手法の説明は、参考書(2)第6-7章などを参照)
【第7回】
 確認的因子分析
 (手法の説明は、参考書(2)第8-9章などを参照)
【第8回】
 参加者間1要因分散分析
 (手法の説明は、参考書(3)第3章などを参照)
【第9回】
 参加者内1要因分散分析
 (手法の説明は、参考書(3)第4章などを参照)
【第10回】
 繰り返しのある参加者内1要因分散分析
【第11回】
 参加者間2要因分散分析
 (手法の説明は、参考書(3)第5章などを参照)
【第12回】
 混合計画2要因分散分析
 (手法の説明は、参考書(3)第6章などを参照)
【第13回】
 参加者内2要因分散分析
 (手法の説明は、参考書(3)第7章などを参照)
【第14回】
 総合演習
【第15回】
 まとめ