1. |
授業の概要(ねらい) |
|
私たちはほぼ毎日消費活動を行っており、消費行動は日常生活から切り離すことは出来ない。本講義では、“モノを選択する行動”の背後で働く心理メカニズムと、個人の選択行動の社会に対するマクロな影響力を学ぶ。社会心理学、認知科学、行動経済学からの知見を紹介する。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
・行動科学での選択に関する基礎的研究の知見を教養として身につけることができる。 ・行動科学における研究成果が、私たちの日常生活に強く関わっていることを理解することができる。 ・個人の行動の集積が、大きな社会現象を発生させ得る影響力を持っていることを理解することができる。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
試験と課題(授業期間中に3回程度、復習のための課題を設ける。LMS上で提出フォームを作成し、提出してもらう予定である)から総合的に評価する。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
教科書: 特に指定しない。必要に応じて、講義で資料を配布する。 主にスライドを用いて講義を行う。講義で用いるスライドは、LMS上でファイルとして配布する(印刷は任意とする)。 参考書: ダニエル・カーネマン(村井章子 訳)(2014).『ファスト&スロー(上・下)あなたの意思はどのように決まるか?』 ハヤカワ・ノンフィクション文庫 シーナ・アイエンガー(櫻井祐子 訳)(2014).『選択の科学:コロンビア大学ビジネススクール特別講義』 文藝春秋社
|
5. |
準備学修の内容 |
|
LMSで公開している講義で用いる予定のスライドに予め目を通して予習しておくことを推奨する。 また、各自取ったノートやLMSで公開しているスライドを読みなおして、前回までの学修内容を復習することを推奨する。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
資料は帝京大学のLMSやWeb File SeverなどのWebシステムを通して配布する。 私語など他の受講生の迷惑になる行為は決してしないこと。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | イントロダクション:心理学や経済学などにおける“選択”に関する研究 | 【第3回】 | 選好の形成1:印象形成のメカニズム | 【第4回】 | 選好の形成2:社会的影響 | 【第5回】 | 選好の形成3:選択と満足感 | 【第6回】 | 意思決定1:ヒューリスティクス | 【第7回】 | 意思決定2:時間選好と自己抑制 | 【第8回】 | 意思決定3:ヒューリスティクスの有用性 | 【第9回】 | 経済心理:行動経済学における知見 | 【第10回】 | 投資行動:行動ファイナンス | 【第11回】 | 非対称情報と消費行動 | 【第12回】 | 流行と集合行動 | 【第13回】 | 社会や文化の影響 | 【第14回】 | 実世界への応用 | 【第15回】 | まとめ |
|