Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:CLI-201
パーソナリティと臨床 中島 俊
選択  2単位
【心理学科】 18-1-1360-4652-003

1. 授業の概要(ねらい)

 対人援助において、援助の対象となる人のパーソナリティやその形成、病理について考えることは援助の方針を考えるだけでなく、その人自身を理解する上でも重要である。本講義では、臨床心理学において、パーソナリティをどのように捉え、理解するのか、パーソナリティと臨床的問題がどのように関連しているかを明らかにするとともに、その援助法についての理解を深める。

2.
授業の到達目標

 1)パーソナリティについて理解する。
 2)パーソナリティの査定について理解する。
 3)パーソナリティと臨床的問題について理解する。
 4)パーソナリティと臨床心理学的援助法について理解する。
 5)パーソナリティに関する最新の研究を理解する。

3.
成績評価の方法および基準

 出席30%、授業参加態度30%、試験40%

4.
教科書・参考書

 ・堀越勝(2015)『感情の「みかた」~つらい感情も、あなたの「味方」になります。』
 ・アラン・E フォレンゼティ(2012)『パートナー間のこじれた関係を修復する11のステップ―DBT(弁証法的行動療法)で身につける感情コントロール・対人関係スキル―』明石書店

5.
準備学修の内容

 授業の計画に従い、事前に示されたテーマについて考え、自分の意見をもって授業に参加すること。

6.
その他履修上の注意事項

 講義の他に、演習作業、グループ作業がある。事前に示されたテーマの自分の考えについて、他の受講生と意見交換を行うことがある。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 パーソナリティとは何か
  ・パーソナリティの多様性を理解するために受講者の自己紹介
【第2回】
 パーソナリティの正常と異常
【第3回】
 パーソナリティの分類:類型論と特性論
  ・グループワーク:類型論に基づく量産型大学生とオンリーワンの大学生の分類
【第4回】
 パーソナリティの査定法
  ・質問紙法によるパーソナリティの査定
【第5回】
 幼少期の虐待、思春期・青年期のいじめがパーソナリティの発達に及ぼす影響
  ・事例および大規模データから読み解くパーソナリティの発達
【第6回】
 パーソナリティと精神疾患
  ・精神疾患罹患の脆弱因子及びレジリエンスとしてのパーソナリティ
【第7回】
 パーソナリティ障害:DSMに基づくパーソナリティ障害の紹介
【第8回】
 パーソナリティ障害:DSMに基づくパーソナリティ障害の小テスト
【第9回】
 パーソナリティ障害の査定:構造化面接SCID-IIの実施その1
  ・二人一組(検査者、クライアント)になり、検査のロールプレイ
【第10回】
 パーソナリティ障害の査定:構造化面接SCID-IIの実施その2
  ・二人一組(検査者、クライアント)になり、検査のロールプレイ
【第11回】
 ボーダーライン・パーソナリティ障害の対する臨床心理学的援助法
  ・弁証法的行動療法:アサーション・トレーニング
【第12回】
ボーダーライン・パーソナリティ障害の対する臨床心理学的援助法
  ・弁証法的行動療法:感情調整訓練
【第13回】
 ボーダーライン・パーソナリティ障害の対する臨床心理学的援助法
  ・弁証法的行動療法:マインドフルネス
【第14回】
 まとめ
【第15回】
 試験