Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:
超域社会論特講 I ル・ルー ブレンダン
選択  2単位
【超域文化専攻】 18-1-1410-3402-011

1. 授業の概要(ねらい)

 「日本人は勤勉でドイツ人に似通うところがある」という話をよく耳にするように、あたかも自明のように語られる「国民アイデンティティ」が昔から存在すると思われがちである。ところがそれは近代ヨーロッパで創り出されたものにすぎない。叙事詩が発見され、国語が定められ、歴史が編まれるという過程を経てのことである。特色ある風景、観光名所、民族衣装も誕生した。その過程は実は地域を超えてヨーロッパをはじめ各国で同じ時期に、同じパターンで進行した。
 この授業ではこのホットな「超域」社会問題を歴史的な視点から受講生とともに考える。

2.
授業の到達目標

 ①文章を的確に要約できる。
 ②先行研究を探し出し、整理・紹介ができる。
 ③「超域」的視野から自身の研究を見つめ直すことができる。

3.
成績評価の方法および基準

 授業内発表50%、期末レポート50%

4.
教科書・参考書

 『国民アイデンティティの創造 十八~十九世紀のヨーロッパ』
 アンヌ=マリ・ティエス/著 斎藤かぐみ/訳、勁草書房

5.
準備学修の内容

 毎週の予習は必須。発表者はもちろんのこと、参加者は毎回論文を精読してくること

6.
その他履修上の注意事項

 毎週出席し積極的に授業に参加すること。
 自身の研究へのフィードバックを意識しながら授業に参加すること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス:授業の狙い、シラバスの確認と共用
【第2回】
 論文要約発表1-諸国民のヨーロッパ ①
【第3回】
 論文要約発表2-諸国民のヨーロッパ ②
【第4回】
 論文要約発表3-祖先の特定①
【第5回】
 論文要約発表4-祖先の特定②
【第6回】
 個人研究発表1
【第7回】
 論文要約発表5-国民一つに、言語一つ①
【第8回】
 論文要約発表6-国民一つに、言語一つ②
【第9回】
 論文要約発表7-国民文化への国際的な後援態勢①
【第10回】
 論文要約発表8-国民文化への国際的な後援態勢②
【第11回】
 個人研究発表2
【第12回】
 論文要約発表9-一つの国家に、複数の民族①
【第13回】
 論文要約発表10-一つの国家に、複数の民族②
【第14回】
 個人研究発表3
【第15回】
 前期のまとめ