Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:EUS-105
スペイン語圏事情 I 千代 勇一
必修  2単位
【外国語(多)】 18-1-1410-4732-007

1. 授業の概要(ねらい)

 「スペイン語圏事情(ⅠおよびⅡ)」は、スペインとラテンアメリカから構成されるスペイン語圏という地域を総合的に理解することを目的としており、この「スペイン語圏事情Ⅰ」では主にスペインを扱います。
 スペインの自然、歴史、そして社会と文化を広く学ぶことを目指しますが、とくにスペインの地方文化の多様性に注目します。どのような自然環境と歴史的背景から地方文化が形成され、どういった特徴を持ち、いかなる問題を抱えているかを学びます。前半は講義形式で授業が行われますが、後半は各自がスペインの自然、芸術、建築、音楽、食文化そしてスポーツなどから一つのテーマを取り上げて発表を行います。発表とその準備を通じて、スペインのことをより深く知るだけでなく、テーマの選び方、資料の探し方、レジュメやパワーポイントの準備と発表の方法などプレゼンテーションの技術も磨きます。

2.
授業の到達目標

 (1)スペインの地理と歴史の基礎知識を習得する。
 (2)スペインの地方文化の多様性を自然環境と歴史から説明できる。
 (3)スペインの特定のテーマについて理解を深め、わかりやすい発表ができる。

3.
成績評価の方法および基準

 評価の方法:(1)小レポートなど授業参加50%、(2)試験50%
 評価の基準:(1)スペインの自然環境、歴史、地方に関する基本事項を説明できる。
       (2)地方文化の多様性を自然と歴史を踏まえて論理的に説明できる。
       (3)スペインに関して自らが選んだテーマでわかりやすい説明ができる。
 ※規定回数以上の授業への出席は成績評価を受けるための条件ですが、それだけでは評価されません。
 ※授業内で出される課題の小レポートの内容、授業におけるマナーや学ぶ姿勢などが授業参加として評価されます。

4.
教科書・参考書

 テキストは使用せず、プリントを配布しますが、以下の文献を参考資料として推薦します。
  1.『物語スペインの歴史―海洋帝国の黄金時代(中公新書)』 岩根圀和 中央公論社 2002年
  2.『スペイン・ポルトガルを知る事典(新訂増補)』 池上岑夫 神吉敬三 小林一宏 牛島信明 金七紀男(編)平凡社 2001年 

5.
準備学修の内容

 (1)後半に予定されている発表のためのテーマや資料探し、情報収集、発表準備などを念頭において、レジュメやノートを見返して授業の復習を行うだけでなく、参考文献、テレビ、新聞、インターネットなどのメディア、授業で紹介する映画や資料などを活用して、スペインに関する理解を深めてください。
 (2)授業後またはオフィスアワーには授業の内容に関する質問、コメントをどんどんしてください。

6.
その他履修上の注意事項

 (1)スペインの地図を見て、どこにどのような地形や都市があるのかを調べてきてください。
 (2)スペインに関して何らかの興味、関心、問題意識を必ず持って受講してください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション:授業の進め方、評価方法、予定などの説明
【第2回】
 地理:地形、行政区分、都市、気候
【第3回】
 歴史(1)旧石器時代から中世へ(1)多様な民族
【第4回】
 歴史(2)旧石器時代から中世へ(2)諸王国
【第5回】
 歴史(3)イスラム・スペイン
【第6回】
 歴史(4)レコンキスタ
【第7回】
 歴史(5)スペイン帝国への道
【第8回】
 歴史(6)スペイン帝国の繁栄と終焉
【第9回】
 歴史(7)スペイン内戦の背景
【第10回】
 歴史(8)スペイン内戦の文化へのインパクト
【第11回】
 地方(1)エウスカディ(バスク地方)の民族と独立問題
【第12回】
 地方(2)カタルーニャの独立問題
【第13回】
 発表(1)スペインをテーマとしたプレゼンテーション:建築、芸術など
【第14回】
 発表(2)スペインをテーマとしたプレゼンテーション:食文化など
【第15回】
 発表(3)スペインをテーマとしたプレゼンテーション:映画・音楽など