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授業の概要(ねらい) |
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フランスを中心に西欧、南欧、北欧に関わるいくつかの前近代史を巡るテーマについて講義する。特殊講義Ⅱではフランス、スペイン、イングランドを中心に近世史を講ずる。テーマによっては内外でかつて論争となった事や現在論争中である事が存在するので、現在の研究水準と照らし合わせて紹介する。 また、できるだけ内外の西洋史研究者についても紹介する。 さらに、教材として英文の史資料を取り上げ、英語の読解力の向上の一助にしたいとも思っている。 できるだけ映像を用いるなどして、具体的に理解できるように心がける。
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授業の到達目標 |
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1.西洋前近代史について基本的知識を獲得すること。 2.世の中の動きを歴史的に考えるための視点を身につけること。 3.西洋史を日本語だけでなく最低限英語で読んで考えることが重要であるということを認識する。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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受講者数にもよるが、小リポート・小テストなど50%、期末テスト50%で評価する。 ①小リポートは基本的に授業中のリアクション・ペーパー(原則毎回実施)のことである。 ②期末テストは定期試験日となることもある。
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4. |
教科書・参考書 |
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1.テクストは使用しない。 2.講義に関係する日本語文献はテーマによって多数ある場合もほとんどない場合もあるが、適宜参考文献を紹介する。
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準備学修の内容 |
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授業内容の理解を深めることができる教材を紹介するので、事前に読んだり見たりするとよい。また、現在日本や世界で起きていることに関心を持つこと。最低限毎日1回は内外のニュースをチェックして動向なりを押さえておくこと。この授業とは直接関係しないかもしれないが、色々な意味で過去と現在はつながっているので、意外な接点に驚くこともあるだろう。
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その他履修上の注意事項 |
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西洋史コース以外の学生の履修を認めるが、扱う内容は高校教科世界史Bで全く扱われていない事項などがあるので、それなりの覚悟をもって受講すること。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス:①授業の進め方・評価方法などについて ② | 【第2回】 | Ⅰ.神聖ローマ帝国史①:誕生からマクシミリアン1世治世期までの概観 | 【第3回】 | Ⅰ.神聖ローマ帝国史②:カール5世 | 【第4回】 | Ⅱ.イングランド史①:ノルマン朝からチューダ朝ヘンリ8世までの概観 | 【第5回】 | Ⅱ.イングランド史②:ヘンリ8世 | 【第6回】 | Ⅲ.フランス史①:ヴァロワ=アングレーム朝成立までの概観 | 【第7回】 | Ⅲ.フランス史②:フランソワ1世 | 【第8回】 | Ⅳ.ルネサンス王後のフランス、スペイン、イングランドの概観(17世紀前半まで) | 【第9回】 | Ⅴ.ルネサンス王政と17世紀前半における寵臣政治 | 【第10回】 | Ⅵ.王権儀礼:フランスを中心に | 【第11回】 | Ⅶ.近世イタリア史:16世紀から17世紀半ばまでの概観 | 【第12回】 | Ⅷ.ネーデルランド史:八十年戦争を中心に | 【第13回】 | Ⅸ.17世紀危機論争再考 | 【第14回】 | Ⅹ.軍事革命論再考 | 【第15回】 | まとめとテスト ◎以上の予定に小テストや小リポートが加わるはずである。 |
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