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授業の概要(ねらい) |
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統計学の「入門」の仕方には、平均や標準偏差などの数学的な基礎から入るものもあるが、この授業では「統計グラフを読めるようになる」ことを重視する。 統計データの様々なグラフ形式のなかでも、抽象度が高く、相関関係やデータの分布状態を表現するのが相関図や散布図である。後期では、様々な分野・テーマで作成された相関図や散布図を取り上げながら、グラフを読むための基本的な用語や概念をおさえながら、具体的なグラフから何がわかるかを読み解いていく。 授業は3回の講義と小テストで1タームとして、3タームをおこなう。
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授業の到達目標 |
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・相関図と散布図の形式を理解し、それが表現している変数の関係を説明できる。 ・具体的なグラフから読みとれることついて根拠を示しながら説明できる。 ・グラフの読み取りにおいて、相関関係と因果関係を区別して説明できる。
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成績評価の方法および基準 |
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・小テスト3回 30% ・期末試験(最終回の授業内試験) 60% ・発表や任意レポート等の能動的な取り組み 10%
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教科書・参考書 |
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【教科書】本川裕『統計データはおもしろい! 相関図でわかる経済・文化・世相・社会情勢のウラ側』技術評論社、2010年。 【参考書】中室牧子・津川友介『「原因と結果」の経済学』ダイヤモンド社、2017年。
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準備学修の内容 |
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・授業で予告されたテキストの節をあらかじめ読んでおくこと。 ・意欲的な受講者向けに、応用的な課題(提出は任意)を出すことがある。
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その他履修上の注意事項 |
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・「出席点」はないが、小テストを1回も受けていない場合、期末試験の受験を認めないので注意すること。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション、第1タームの予告 | 【第2回】 | 第1ターム:相関図を読む、典型的な相関図(1章) | 【第3回】 | 相関を掘り下げる(6章) | 【第4回】 | 男女の相関(7章) | 【第5回】 | 小テスト① | 【第6回】 | 第2ターム:散布図を読む、グルーピング(2章) | 【第7回】 | 散布図のさまざまな使い方(3章) | 【第8回】 | バラツキを比較する(4章) | 【第9回】 | 小テスト② | 【第10回】 | 第3ターム:相関図の応用例(8~12章) | 【第11回】 | さまざまな応用例(1) | 【第12回】 | さまざまな応用例(2) | 【第13回】 | 小テスト③ | 【第14回】 | まとめ、補足など | 【第15回】 | まとめと試験 |
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