Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:SEM-201
人間学基礎セミナー I 森  玲奈
【Ⅱ】  2単位
【Ⅱ 人の心と思想を学ぶ】 18-1-1500-4034-007

1. 授業の概要(ねらい)

 この授業では、質的調査とは何かについて、および、調査技法の種類や概要を知ることを目標としています。特に、質的調査法の中でも、インタビュー法や観察法について学び、この手法を用いるとどのようなことができるか考えます。半期の中で、データ取得計画・データ分析・調査報告までを体験し、大学卒業後の活動に役立つよう、実践的知識を身につけましょう。受講人数は最大20名とし、初講日出席者優先で受け容れます。

2.
授業の到達目標

 ①学生は、質的調査法とは何かについて、体験を通じて学ぶ。
 ②学生は、インタビュー法や観察法の具体的な実践を行う。
 ③学生は、「人」と接点を持ちながら自ら「動きつつ」調査するために必要な留意点、心構え、スキルを習得する。
 ④質的データをどのように分析し報告することが可能かを知る。

3.
成績評価の方法および基準

 ①中間課題 50%
 ②最終課題(プレゼンテーション) 50%

4.
教科書・参考書

 伊藤哲司・田中共子・能智正博『動きながら識る、関わりながら考える-心理学における質的研究の実践-』ナカニシヤ出版
 無藤隆・やまだようこ・南博文・麻生武・サトウタツヤ『質的心理学』新曜社

5.
準備学修の内容

 次回の授業のために課題が出ることがあります。

6.
その他履修上の注意事項

 予備知識を必要とするものではありませんが、皆さんの主体的な参与を期待しています。個人での課題の他に、ペアワークやグループワークを多く導入します。なお、受講生の興味関心により、授業で扱う内容及び順番を一部変更することがあります。これまでの学習経験を反映させながら、実践に役立つ調査法の学習を支援したいと考えています。受講生の興味関心により、授業で扱う内容及び順番を一部変更することがあります。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス(受講にあたっての説明・質的調査法とは何か)
【第2回】
 インタビュー法の概説と実習
【第3回】
 質的調査法を使った研究事例紹介1(データ取得を中心に)
【第4回】
 質的調査法を使った研究事例紹介2(データ分析を中心に)
【第5回】
 観察法を用いたグループワーク1(データ取得)
【第6回】
 観察法を用いたグループワーク2(データ分析)
【第7回】
 観察法を用いたグループワーク3(分析結果の報告作成)
【第8回】
 ゲストを招いての対話型プログラム
【第9回】
 ゲストを招いての対話に関するふりかえり
【第10回】
 学外調査実習のための準備1(グループ分け・調査課題の検討)
【第11回】
 学外調査実習のための準備2(調査方法の検討)
【第12回】
 学外調査実習
【第13回】
 学外調査実習の発表準備
【第14回】
 学外調査実習の発表会
【第15回】
 質的調査法の活用に向けてディスカッション