Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:SPS-204
スポーツ心理学 I 加藤  基
選択  2単位
【スポーツ医療】 18-1-3081-1686-001

1. 授業の概要(ねらい)

 スポーツ選手が最高のパフォーマンスを発揮するためには身体・技術・心理などが、スポーツに適した状態で整っていることが必要である。
 本授業では、スポーツ選手が自身のパフォーマンスを最大化するために必要な心理的な要素について解説する。
 また、より望ましい心理状態で競技に臨むための準備・メンタルトレーニングを実習を通して、自身のパフォーマンス向上に必要なものを見いだしていく。
 なお、本授業は単に講義を聴くだけでなく、自身の体験・考えを他者に説明することおよび他者の体験・考えを聞くことでより学習を深められるように実施していく。

2.
授業の到達目標

 集中(フロー・ゾーン)とはどういうものかを理解する。
 折れない心(レジリエンス)とはどういうものかを理解する。
 心がスポーツパフォーマンスに与える影響を理解する。
 自身に必要なメンタルトレーニングについて理解する。

3.
成績評価の方法および基準

 授業内レポート40%、定期試験60%で評価する。

4.
教科書・参考書

 『はじめて学ぶスポーツ心理学12講』福村出版
 『よくわかるスポーツ心理学(やわらかアカデミズム・「わかる」シリーズ)』ミネルヴァ書房

5.
準備学修の内容

 翌回の学習内容に応じた課題を都度提示する。
 課題は授業内のグループワークに利用するとともに授業内レポートとして評価に利用する。

6.
その他履修上の注意事項

 本授業ではグループワークを実施する。
 授業運営上、スマートフォンを使用することがあるので、可能な限り持参して欲しい。
 座席は前から詰めて座ること。授業内容によっては座席を指定する場合がある。
 授業中は脱帽し、授業に不要なものは鞄の中にしまうこと。
 授業中の飲食は禁止とする。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
  授業実施方法の説明
【第2回】
 『心理学』は何をする分野か?
  心理学の扱うテーマ、心理学の種類、日常生活に利用される心理学
【第3回】
 優秀なアスリートに共通の性格はあるのか?
  スポーツと性格(パーソナリティ)
【第4回】
 スポーツ選手にはどんな心理的トラブルがおこるか?
  あがり、スランプ、バーンアウト 
【第5回】
 折れない心の作り方:1
  レジリエンスとは
【第6回】
 折れない心の作り方:2
  レジリエンスを獲得するために必要なこと
【第7回】
 ストレスにどう反応するか?
  逃避行動
【第8回】
 いわゆるゾーンとは?
  フロー状態
【第9回】
 ゾーンにはどう入るか?
  フロー状態にはいるために必要な条件
【第10回】
 やる気とは何か?やる気はどう高めるか?
  動機付け、目標設定
【第11回】
 メンタルトレーニング1:覚醒状態のコントロール
  サイキングアップとリラクゼーション
【第12回】
 メンタルトレーニング2:スイッチを入れる
  プレパフォーマンスルーティン、フォーカルポイント
【第13回】
 メンタルトレーニング3:心理的予行
  イメージトレーニング
【第14回】
 心理状態の検査
  POMS、DIPCA
【第15回】
 まとめとテスト