Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:EDP-107
恋愛と結婚の心理学 三好 昭子
選択  2単位
【人間文化】 18-2-2110-3360-010

1. 授業の概要(ねらい)

 価値観が多様化し結婚しない選択をする人も増え,離婚も珍しくなくなった。医療技術も進歩し,これまで以上に家族のあり方は多様化すると考えられる。そんな現代社会の中で青年は大人になっていく。お付き合いはしたことあるけど長く続かない,お付き合いするところまでたどり着かない,そもそも人があまり好きじゃないかもしれない・・・など,恋愛と結婚に関する青年の悩みは尽きない。この講義では恋愛と結婚についてEriksonの漸成発達理論(アイデンティティ理論)に基づいて解説する。自分の恋愛や家族との関係を分析し,将来,自分が築いていく家族について考えるための材料としてほしい。

2.
授業の到達目標

 漸成発達理論(アイデンティティ理論)を理解し,説明することができる。
 漸成発達理論(アイデンティティ理論)に基づいて,対人関係を分析することができる。
 漸成発達理論(アイデンティティ理論)に基づいて,自分の恋愛や家族との関係について分析することができる。

3.
成績評価の方法および基準

 LMSを利用した中間試験10%,学期末試験40%,学期末レポート50%で総合的に評価する。

4.
教科書・参考書

 教科書:指定しない。資料を用いて授業を進める。
 参考文献:髙坂康雅・池田幸恭・三好昭子(編著) 『レクチャー 青年心理学—学んでほしい・教えてほしい青年心理学の15のテーマ』 風間書房
大野久・小塩真司・佐藤有耕・白井利明・平石賢二・溝上慎一・三好昭子・若松養亮(編) 『君の悩みに答えよう ―青年心理学者と考える10代・20代のための生きるヒント』 福村出版
      大野久(編著) 『エピソードでつかむ青年心理学』 ミネルヴァ書房
      E.H. Erikson(著) 西平直・中島由恵(訳) 『アイデンティティとライフサイクル』誠信書房
 他,授業の中で適宜紹介する。

5.
準備学修の内容

 指定の小説を読んでくる必要がある。
 授業で配付した資料,ノートの他,参考文献を読んで復習し,LMSを利用した中間試験を受験する必要がある。

6.
その他履修上の注意事項

 自分に深く向き合い,自己分析することが求められる。
 第1回イントロダクションに必ず出席し,この授業の進め方をよく理解した上で受講すること。欠席した場合の不利益が大きいので注意すること。
 授業の計画は進行状況に応じて調整する場合がある。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 漸成発達理論とは何か
【第3回】
 アイデンティティとは何か
 アイデンティティ・ステイタス理論
【第4回】
 アイデンティティのための恋愛
【第5回】
 恋愛・交際に関する否定的アイデンティティ
【第6回】
 親密性の発達
【第7回】
 親密性の発達差
【第8回】
 愛の本質的特徴
【第9回】
 愛の対極
【第10回】
 大人になること・心理的離乳
【第11回】
 配偶者の選択と心理的離乳
【第12回】
 生殖性の発達と家族①
【第13回】
 生殖性の発達と家族②
【第14回】
 家族とは
【第15回】
 対人関係の分析