Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:SEM-203
文書表現演習 III 佐藤 光宣
必修  2単位
【現代ビジ】 18-2-2120-0258-011

1. 授業の概要(ねらい)

 この授業では、人間・社会における諸問題を自身の視点で見出し、それに対する本質的理解を卒業論文により表現することを目的とします。その過程で正確な文書表現に必要な漢字や語彙・表現についても強化します。今学期においては、適切な調査方法を会得し、先行研究の収集・整理と正確な理解を得ることを主として実践します。

2.
授業の到達目標

 卒業論文の仮テーマに基づき、研究状況の口頭報告と関連文献リストを付した整理報告書、そして代表的な先行研究に関するレポートを提出し、先行研究の整理とスタンスを明確にすることを義務とします。

3.
成績評価の方法および基準

 定期試験は実施せず、成績評価は毎回の小テストや授業の積極的参加などの平常点及び随時出される小課題を50%、学期を通じて完成させる大課題を50%として達成度から評価します。詳細については初回授業時に説明します。

4.
教科書・参考書

 特定のテキストは指定しませんが、「レポート/論文の書き方」についての本を随時参照することになりますので授業開始後早急に準備してください。その他参考文献などあれば適宜紹介していきます。

5.
準備学修の内容

 1年次同様、漢字や語彙の自主学習を続けてください。進行状況は随時チェックし平常点に加えます。
 卒論作成にあたっては、各自の関心に根ざしたテーマ選定と、網羅的な調査に基づく研究状況の把握と先行研究の理解が重要ですが、資料調査、収集整理、先行研究のまとめは各自の関心に基づき授業時間外に作業・作成することになります。授業内の課題に随時対応してください。

6.
その他履修上の注意事項

 今年度の授業は「完成形を学ぶ」のではなく、各自で一つのテーマを徹底的に掘り下げるトレーニングに取り組むところに主眼があります。各回授業はあくまでその方法の紹介にすぎません。実際に取り組むのは授業外の時間であり、自発的に取り組むことなしに達成はありえません。随時指示される課題に対し労を厭わず取り組むことを丁寧に積み重ね、適切な「ある物事についての考え方」を身につけることが重要になります。日々、継続的な学習を積み重ねるよう心がけてください。また、大学公式のメールアドレスの手続きを行っていない者は早急に取得するようにしてください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 授業概要・評価方法の説明及び初回テスト
【第2回】
 卒論:テーマ設定と適切な調査について:ネットの功罪①
【第3回】
 ネットの功罪②:キュレーションサイトとwikipedia
【第4回】
 論文のための情報源
【第5回】
 資料調査の方法
【第6回】
 資料収集整理①仮テーマと関連リスト作成
【第7回】
 資料収集整理②キー文献と関連文献
【第8回】
 文章理解の基礎:要旨のまとめ方
【第9回】
 先行研究調査:議論の根幹
【第10回】
 文献一覧と検討課題の整理
【第11回】
 議論の構築①:分類と考え方
【第12回】
 議論の構築②:主張の提示
【第13回】
 議論の骨組①:根拠とその提示
【第14回】
 議論の骨組②:論証とは何か
【第15回】
 「巨人の肩の上に立つ」ことについて(予定)
 (但し受講生の理解度などにより進度・内容は適宜変更することがある)