Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:PUL-304
税法 II 西  聡
選択  2単位
【法学】 18-1-1210-4960-022

1. 授業の概要(ねらい)

 租税は社会保障、教育、公共事業、防衛等、政府の活動の財源であるとともにそれ自体、所得格差の是正手段、経済政策手段としての機能を有しています。学生の皆さんにとっては、いずれ社会人として所得税の納税者となり、また、起業、会社等に就職すれば、法人税ともかかわりを持つことになります。さらに買い物をすれば消費税がかかっており、税は国民の活動、生活に深くかかわっています。しかしながら、税法は複雑で専門的であるため難しいとして、税を負担しながら、税の仕組について理解している方は多くありません。
 この授業においては、いずれ社会人となり税を負担することになる学生の皆さんが税についての理解を得ることを目的とします。といっても、税法は専門的で技術的な規定が多く、しかも毎年、改正されます。税法については、条文を覚える必要はありません。必要に応じて、HPなどで確認すればよいと考えます。我が国の主要な税目である所得税、法人税、消費税について、それぞれの税の構造、幹となる部分を理解するとともに、なぜ、そのような制度になっているのか、趣旨・背景について考えていただければよく、この授業ではそのための材料を提供します。

2.
授業の到達目標

 我が国の主要な税目である法人税、消費税についてそれぞれの税の構造、幹となる部分を理解するとともに、なぜ、そのような制度になっているのか、趣旨・背景について考えていただくことが目標です。

3.
成績評価の方法および基準

 授業の際に実施する小テスト(50%)及び定期試験(50%)で評価します。

4.
教科書・参考書

 税務大学校講本『法人税法』『消費税法』(税務大学校HPから入手できます。)

5.
準備学修の内容

 事前に教科書の該当部分を読んでくることが望ましい。

6.
その他履修上の注意事項

 特にありません。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 法人の種類と課税所得の範囲
【第2回】
 企業会計と法人税法
【第3回】
 益金
【第4回】
 損金-棚卸資産、減価償却資産、繰延資産
【第5回】
 損金-役員給与、交際費等、寄付金、引当金
【第6回】
 税額の計算
【第7回】
 連結納税制度
【第8回】
 法人税まとめ
【第9回】
 消費税総説
【第10回】
 非課税、免税、納税義務
【第11回】
 課税標準、仕入れ税額控除
【第12回】
 軽減税率
【第13回】
 課税期間、申告・納付
【第14回】
 個別消費税
【第15回】
 まとめ