Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:SOC-226
メディア発達史 II 田島 悠来
選択  2単位
【社会】 18-1-1350-4958-015

1. 授業の概要(ねらい)

 私たちの生きる社会は、メディア技術の発達に影響を受け、また、人びとの欲求がメディアの発達を促してきた歴史を持っています。本講義では、メディア発達の歴史のなかでも、15世紀の印刷術発明後の、新聞・雑誌を中心とした活字メディアにおけるジャーナリズムの歴史について取り上げます。また、近年の活字メディアが抱える問題や課題を紹介しつつ、ジャーナリズムの今日的なあり方を考察します。

2.
授業の到達目標

 活字ジャーナリズムの歴史において重要なトピックや事象に関する知識を深める
 活字メディアが抱える問題や課題を踏まえ、ジャーナリズムの今日的あり方を考察する能力を涵養する

3.
成績評価の方法および基準

 平常点30%:各回の授業で当該回に関連した小レポート課題を与え授業時間内で回答してもらいます。その回答をもって授業の理解度と積極的な参加度をはかります。
 小テスト30%:前半の授業を受けて活字ジャーナリズムの発展の歴史において重要事項に関する知識を深められているかどうかを評価します。小まとめの回に実施する予定です。
 総合試験40%:授業の総まとめとして授業全体を踏まえた論述試験を実施し、活字メディアの抱える問題点に留意しながらジャーナリズムの今日的なあり方について考察する能力を養えているかどうかをはかります。

4.
教科書・参考書

 各回に関連した資料を配布します。
 参考図書
 伊藤明己(2014)『メディアとコミュニケーションの文化史』世界思想社

5.
準備学修の内容

 活字メディアに接する習慣を持つこと。帝京大学図書館(MELIC)を積極的に活用すること。

6.
その他履修上の注意事項

 講義中、他の学生の学習する権利を侵害する行為、または受講態度に甚だしい問題があると判断した場合は退出を命じることがあるので注意すること。初回に詳しく説明する。受講生の理解度、人数を考慮して授業内容、スケジュールを変更する場合がある。その場合は予め授業内で連絡する。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンスおよびイントロダクション
 ジャーナリズム史を学ぶ意義
【第2回】
 欧米の新聞とジャーナリズム①
 コーヒーハウスと公共性
【第3回】
 欧米の新聞とジャーナリズム②
 大衆化とイエロージャーナリズム
【第4回】
 日本の新聞とジャーナリズム①
 大新聞と小新聞
【第5回】
 日本の新聞とジャーナリズム②
 赤新聞
【第6回】
 戦時下におけるジャーナリズム
【第7回】
 小まとめ
【第8回】
 雑誌ジャーナリズム①
 戦前の総合誌を中心に
【第9回】
 雑誌ジャーナリズム②
 戦前の女性誌を中心に
【第10回】
 雑誌ジャーナリズム③
 戦後の週刊誌を中心に
【第11回】
 雑誌ジャーナリズム④
 戦後の女性週刊誌を中心に
【第12回】
 活字メディアの電子化
【第13回】
 ソーシャルメディアとジャーナリズム
【第14回】
 ジャーナリズムの今日的あり方とは:最新の動向と課題
【第15回】
 総まとめ