1. |
授業の概要(ねらい) |
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社会的な情報は,人が生活するうえで処理する膨大な情報のなかでも,とりわけ大きな影響力をもっている。社会的な情報に注目し,自分や他者や社会がどのようなものかをとらえていくことで,それぞれの社会において適応的な生活を営むことができるからである。ここでは,人の進化や発達の過程で現れるさまざまな現象を扱いながら,個人の心身と社会との関係について理解を深めるとともに,社会のなかで生じる心理学的な問題の予防,支援,環境整備,情報提供などのあり方などについて,柔軟かつ適切に取り組むことのできる知識ないしは技術がなにかを学び,実践に役立てる準備をする。
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2. |
授業の到達目標 |
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①社会心理学とその近接領域の専門的な知識を説明することができる。 ②社会心理学とその近接領域の研究を批判的に検討することができる。 ③専門的知識を現実場面でどのように応用できるかを論じることができる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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①専門的知識の習得状況を知るための試験の成績(60%) ②関連する心理学の研究を批判的に検討できるかを調べるための課題の成績(20%) ③専門的知識を現実場面でどのように応用できるかについての議論への貢献(20%)
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4. |
教科書・参考書 |
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テキストは利用しない。参考図書は授業内で随時紹介する。
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5. |
準備学修の内容 |
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・発表担当者は,パワーポイントで作成した資料を用いて,他の履修者が内容をよく理解できるように,また,他の履修者からの質問や意見に対応できるように,事前に十分な準備をしておく。 ・社会心理学とその近接領域の心理学で学んだ専門用語を適切に使えるようにする。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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・資料配布および課題提出には、帝京大学のLMSまたはWeb File Serverを利用する。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 授業の方針を説明し,各授業回の担当を割り当てる | 【第2回】 | 社会心理学とその近接領域の心理学の歴史について学ぶ | 【第3回】 | 社会的自己について学ぶ | 【第4回】 | 自己制御のあり方とその応用方法について学ぶ | 【第5回】 | 家族関係とそのあり方について学ぶ | 【第6回】 | 集団間関係とそのあり方について学ぶ | 【第7回】 | 文化が心に与える影響について学ぶ | 【第8回】 | 産業・組織において生じる問題とその取り組みについて学ぶ | 【第9回】 | マスメディアやインターネットの効果について学ぶ | 【第10回】 | 犯罪と攻撃について学ぶ | 【第11回】 | 司法のあり方について学ぶ | 【第12回】 | 矯正のあり方について学ぶ | 【第13回】 | 個人と社会による心理的支援について学ぶ | 【第14回】 | 科学的知見の応用について議論する | 【第15回】 | 科学的知見の応用について議論する |
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