Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:CLI-302
臨床アセスメント法 I 稲垣 綾子
選択  2単位
【心理学科】 18-1-1360-4952-018

1. 授業の概要(ねらい)

 心理臨床の実践では,①クライエントが抱える,あるいはもちこむ問題やニーズをアセスメントし,②それに基づいた具体的なアプローチや介入につなぐこと,③実践に関する適切な記録を作成し報告することが求められる。
 臨床アセスメントⅠでは,心理的アセスメントについての目的及び倫理,心理的アセスメントの観点と展開,心理的アセスメントの方法としての観察・面接及び心理検査,適切な記録及び報告の仕方の4点について学んでいく。本講義では、心理的アセスメントにおける初歩的な技能を体験的に学ぶため、ワークやロールプレイなどのアクティビティへの参加,内的体験を省み,言葉で表現するためのリアクションペーパーの提出が求められる。

2.
授業の到達目標

 1)心理的アセスメントの目的及び倫理について学ぶ
 2)心理的アセスメントの観点及び展開を学ぶ
 3)心理的アセスメントの方法(観察,面接及び心理検査)について学ぶ
 4)適切な記録及び報告の仕方について学ぶ
 5)自らを含む人のこころを理解するための態度・志向性を身につける

3.
成績評価の方法および基準

 試験60% リアクションペーパー40%

4.
教科書・参考書

 テキストは使用しない
 参考書:土居健郎著『新訂 方法としての面接―臨床家のために』,津川律子著『精神科臨床における心理アセスメント入門』,他

5.
準備学修の内容

 LMSにてレジュメ,資料を印刷して事前に目を通してから,授業に臨むこと

6.
その他履修上の注意事項

 授業内で行われるワークやロールプレイでは,自分や周囲の事柄をテーマにすることがある。当事者やクライエントを理解する上では,自分自身の特性,課題について客観的に理解する視点は欠かせない。受講の際は,この点を了承ください。
 また,この講義は後期に行われる臨床アセスメントⅡの基礎編となる。臨床アセスメントⅡを履修予定の場合には,本講義を受講すること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 講義ガイダンス・スケジュールと評価方法
【第2回】
 心理的アセスメントの目的及び倫理的配慮
【第3回】
 心理的アセスメントの観点及び展開1:見立て
【第4回】
 心理的アセスメントの観点及び展開2:知能
【第5回】
 心理的アセスメントの観点及び展開3:発達の偏り
【第6回】
 心理的アセスメントの観点及び展開4:パーソナリティと発達課題
【第7回】
 心理的アセスメントの観点及び展開5:葛藤・不安・抑うつ・防衛
【第8回】
 心理的アセスメントの観点及び展開6:家族・関係システム
【第9回】
 心理的アセスメントの方法1:観察
【第10回】
 心理的アセスメントの方法2:面接1
【第11回】
 心理的アセスメントの方法3:面接2
【第12回】
 心理的アセスメントの方法4:心理検査
【第13回】
 適切な記録及び報告1
【第14回】
 適切な記録及び報告2
【第15回】
 まとめ