Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:CUA-201
観光人類学 I 権 赫麟
選択  2単位
【観光経営】 18-1-1130-4971-020

1. 授業の概要(ねらい)

 現代観光は、経済的に大きな位置を占める産業であると同時に、現代社会の文化的状況が構築される上で重要な役割を果たす社会現象でもあります。本講義では、必ずしも産業論に拠らない観光への視点を重視し、観光を対象とする文化人類学の理論をもとに、観光客と観光客を受け入れる社会の権力関係及び観光が地域社会の与える様々な社会・文化的な影響を検討します。

2.
授業の到達目標

・文化人類学の基本的な視座を理解すること
・現代観光が地域社会に与える文化的な影響について理解を得ること
・観光と文化の関係に対する自分の価値観を形成すること

3.
成績評価の方法および基準

 平常点20%、中間レポート20%、期末試験60%を原則とします。
 授業への積極的な参加は平常点として成績に反映されます。

4.
教科書・参考書

 参考書
 太田好信、2010、『〔増補版〕トランスポジションの思想―文化人類学の再想像―』.世界思想社.
 山下晋司、1999、『バリ 観光人類学のレッスン』.東京大学出版会.

5.
準備学修の内容

 前回の講義内容は必ず復習してくること。

6.
その他履修上の注意事項

 観光人類学Iと観光人類学II両方の履修が望ましいです。
 授業中の私語及び雑談は禁止とします。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション:「文化」を考える
【第2回】
 文化人類学の視座①:人類と文化
【第3回】
 文化人類学の視座②:学問としての文化人類学
【第4回】
 文化人類学と観光―観光人類学ことはじめ
【第5回】
 観光現象の概念と属性
【第6回】
 観光の社会文化的影響①:肯定的な波及効果を中心に
【第7回】
 観光の社会文化的影響②:否定的な波及効果を中心に
【第8回】
 事例研究:マオリ族の伝統文化と日本観光
【第9回】
 ディスカッション・課題発表
【第10回】
 観光人類学理論①:観光文化へのアプローチ
【第11回】
 観光人類学理論②:文化の破壊あるいは創造
【第12回】
 観光人類学理論③:文化の客体化
【第13回】
 事例研究:「最後の楽園」バリの観光文化
【第14回】
 事例研究(映像資料視聴):「おざおざの森」の観光文化
【第15回】
 講義のまとめとテスト