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授業の概要(ねらい) |
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今日の国際社会においては人類の移動と共生が本格的に展開しており、文化とアイデンティティをめぐるこれまでの価値観には全面的な再解釈が求められています。そのような現状において、文化現象としての「観光」が我々に投げかけるメッセージは実に重要であります。本授業では、グローバル化に伴う様々な文化現象の意味を考察した上で、観光人類学における重要な研究テーマを紹介することを通じて現代観光の問題点及び可能性を考えていきます。
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2. |
授業の到達目標 |
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・グローバル社会における観光の意味を把握すること ・観光人類学における近年の研究テーマを理解すること ・観光と文化の関係に対する自分の価値観を形成すること
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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平常点20%、中間レポート20%、期末試験60%を原則とします。 授業への積極的な参加は平常点として成績に反映されます。
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4. |
教科書・参考書 |
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参考書 遠藤英樹・松本健太郎編、2015、『空間とメディア』.ナカニシヤ出版.
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5. |
準備学修の内容 |
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前回の講義内容は必ず復習してくること。
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その他履修上の注意事項 |
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観光文化論Iと観光文化論II両方の履修が望ましいです。 授業中の私語及び雑談は禁止とします。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション:(改めて)「文化」を考える | 【第2回】 | 文化人類学の視座①:方法論としてのフィールドワーク | 【第3回】 | 文化人類学の視座②:人類の移動と共生 | 【第4回】 | グローバル時代の観光と異文化理解①:多文化社会と多面的アイデンティティ | 【第5回】 | グローバル時代の観光と異文化理解②:グローバリズムとポリティカル・コレクトネス | 【第6回】 | ディスカッション・課題発表 | 【第7回】 | 観光人類学理論①:文化の商品化をめぐる議論 | 【第8回】 | 観光人類学理論②:本物の文化、偽物の文化 | 【第9回】 | 観光人類学理論③:観光から読み解くポストコロニアリティ | 【第10回】 | 観光文化学のテーマ①:ダークツーリズムへのまなざし | 【第11回】 | 観光文化学のテーマ②:バックパッカーの観光経験 | 【第12回】 | 観光文化学のテーマ③:エスニックツーリズムのアイロニ | 【第13回】 | 事例研究:忘れられた軍都・太刀洗と「特攻巡礼」 | 【第14回】 | 事例研究(映像資料視聴):湯布院・ 癒しの里の百年戦争 | 【第15回】 | 講義のまとめとテスト |
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