1. |
授業の概要(ねらい) |
|
言語は私たちの生活,思考,文化を支える重要なツールです。本科目では,①言語とは何か? ②私たちはどのようにして言語を理解・使用しているのか? について言語学,心理学,脳機能,障害,および発達の観点から多角的に学んでいきます。言語心理学Iでは,言語を構成する要素(音声,音韻,意味,文字,単語)に焦点を当て,基本的な性質,心的処理の過程,感覚器官や脳のメカニズム,障害事例等を紹介し,包括的な理解を目指します。講義に加え,デモ実験や簡単なディスカッションを行う予定です。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
・授業で扱ったトピックについて,言語学的な定義・性質を説明出来る。 ・授業で扱ったトピックについて,心的および脳内の処理過程を説明出来る。 ・言語に関する現象や障害を,言語心理学の観点から説明出来る。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
毎回の授業で行う確認テスト(40%)と期末試験(持ち込み可,60%)により評価する。確認テストは知識の確認,期末試験は知識に基づく論述を主な内容とする。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
教科書は使用しない。必要に応じてプリントを配布する。 参考図書: 門田修平(編著)「英語のメンタルレキシコン」松柏社 針生悦子(編)「言語心理学(朝倉心理学講座5)」朝倉書店
|
5. |
準備学修の内容 |
|
毎回の授業のトピックについて,関連する図書を積極的に読むことを期待します。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
学習意欲のある熱心な学生の参加を期待します。 関連領域の講義(認知心理学,知覚心理学,実験心理学,生理心理学,脳機能計測学など)を合わせて受講することを推奨します。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | 言語とは何か:定義と概念を概観する | 【第2回】 | 言語を理解する心と脳:仕組みと測定法を概観する。 | 【第3回】 | 音声1:用語と基本的性質を学ぶ。 | 【第4回】 | 音声2:心と脳の仕組み,発達,障害を学ぶ。 | 【第5回】 | 音韻1:用語と基本的性質を学ぶ。 | 【第6回】 | 音韻2:心と脳の仕組み,発達,障害を学ぶ。 | 【第7回】 | 意味1:用語と基本的性質を学ぶ。 | 【第8回】 | 意味2:心と脳の仕組み,発達,障害を学ぶ。 | 【第9回】 | 文字1:用語と基本的性質を学ぶ。 | 【第10回】 | 文字2:心と脳の仕組み,発達,障害を学ぶ。 | 【第11回】 | 単語1:用語と基本的性質を学ぶ。 | 【第12回】 | 単語2:心と脳の仕組み,発達,障害を学ぶ。 | 【第13回】 | 心的辞書1:用語と基本的性質を学ぶ。 | 【第14回】 | 心的辞書2:心と脳の仕組み,発達,障害を学ぶ。 | 【第15回】 | まとめ |
|