Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:CGS-301
言語心理学 I 奥村 安寿子
選択  2単位
【心理学科】 18-1-1360-4975-003

1. 授業の概要(ねらい)

 言語は私たちの生活,思考,文化を支える重要なツールです。本科目では,①言語とは何か? ②私たちはどのようにして言語を理解・使用しているのか? について言語学,心理学,脳機能,障害,および発達の観点から多角的に学んでいきます。言語心理学Iでは,言語を構成する要素(音声,音韻,意味,文字,単語)に焦点を当て,基本的な性質,心的処理の過程,感覚器官や脳のメカニズム,障害事例等を紹介し,包括的な理解を目指します。講義に加え,デモ実験や簡単なディスカッションを行う予定です。

2.
授業の到達目標

・授業で扱ったトピックについて,言語学的な定義・性質を説明出来る。
・授業で扱ったトピックについて,心的および脳内の処理過程を説明出来る。
・言語に関する現象や障害を,言語心理学の観点から説明出来る。

3.
成績評価の方法および基準

 毎回の授業で行う確認テスト(40%)と期末試験(持ち込み可,60%)により評価する。確認テストは知識の確認,期末試験は知識に基づく論述を主な内容とする。

4.
教科書・参考書

 教科書は使用しない。必要に応じてプリントを配布する。
 参考図書:
 門田修平(編著)「英語のメンタルレキシコン」松柏社
 針生悦子(編)「言語心理学(朝倉心理学講座5)」朝倉書店

5.
準備学修の内容

 毎回の授業のトピックについて,関連する図書を積極的に読むことを期待します。

6.
その他履修上の注意事項

 学習意欲のある熱心な学生の参加を期待します。
 関連領域の講義(認知心理学,知覚心理学,実験心理学,生理心理学,脳機能計測学など)を合わせて受講することを推奨します。

7.
各回の授業内容
【第1回】
言語とは何か:定義と概念を概観する
【第2回】
言語を理解する心と脳:仕組みと測定法を概観する。
【第3回】
音声1:用語と基本的性質を学ぶ。
【第4回】
音声2:心と脳の仕組み,発達,障害を学ぶ。
【第5回】
音韻1:用語と基本的性質を学ぶ。
【第6回】
音韻2:心と脳の仕組み,発達,障害を学ぶ。
【第7回】
意味1:用語と基本的性質を学ぶ。
【第8回】
意味2:心と脳の仕組み,発達,障害を学ぶ。
【第9回】
文字1:用語と基本的性質を学ぶ。
【第10回】
文字2:心と脳の仕組み,発達,障害を学ぶ。
【第11回】
単語1:用語と基本的性質を学ぶ。
【第12回】
単語2:心と脳の仕組み,発達,障害を学ぶ。
【第13回】
心的辞書1:用語と基本的性質を学ぶ。
【第14回】
心的辞書2:心と脳の仕組み,発達,障害を学ぶ。
【第15回】
まとめ