1. |
授業の概要(ねらい) |
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演習Ⅰに引き続き、輪読を通して、戦略的にものを考えるとはどういうことか、戦略的に考えることによってどのようなことがわかるのかを、可能な限り論理的に考えていく。
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2. |
授業の到達目標 |
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自らが周囲とどのような関係をもっているのかを正しく理解し、他者の行動を客観的に分析できる「ゲーム心」を涵養する。 ・日常でよくある場面を戦略形ゲームとして定式化して解き、その解釈ができる ・完全情報の展開形ゲームにおいて、ゲームの木を描ける ・展開形ゲームを戦略形ゲームに変換できる ・後ろ向き帰納法でゲームを解ける ・事前と事後で望ましい行動が変わってしまうゲームにコミットメントを導入するとゲームの解がどのように変わるか説明できる
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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発表・議論への参加状況などを考慮して総合的に評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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天谷研一(2011)、『ゲーム理論入門』、日本能率マネジメントセンター。
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5. |
準備学修の内容 |
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授業時間内に解ききれなかった演習問題を、次回授業までに自力で解いておく努力をせよ。どうしてもわからなければ、教員なり他の受講者なりに質問して、わからないことを蓄積しないように努力してほしい。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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身近なできごとについて、戦略的思考ができているか、常に考えてほしい。他人のことについて客観的に分析することなく、自分の都合だけで予想して、その予想が外れてしまうということはあるか、あるとすれば、どのように予想すればそれが防げるのか、意識してほしい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 男女の争い | 【第2回】 | チキンゲーム | 【第3回】 | チキンゲームの実例 | 【第4回】 | チキンゲームを合理的な豚に変える | 【第5回】 | ゲームの木 | 【第6回】 | 戦略形ゲームによる分析 | 【第7回】 | 信頼性のない脅し | 【第8回】 | 部分ゲーム完全均衡 | 【第9回】 | 後ろ向き帰納法 | 【第10回】 | 時間不整合性 | 【第11回】 | コミットメント | 【第12回】 | 銀行は救済されるか | 【第13回】 | 政府の時間不整合 | 【第14回】 | 信頼に応えるか裏切るか | 【第15回】 | 信頼させるコミットメント |
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