1. |
授業の概要(ねらい) |
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社会人になればコミニュケーション能力(特に双方向の口頭による伝達能力)が求められます。実務では、自ら調べ、熟考・資料を作成し、上司や顧客にプレゼンテーションを行い、質問や意見に相応の応答ができるようになることが必要になります。この一連の対応が不十分であれば、たとえ某トップ大学トップ学部でも「使えない」と見なされ、逆にプレゼンテーション能力が認められれば「有能な人材」という評価となります。1年という短い期間でありますが、当ゼミは学生が「有能な人材」になるために訓練することを主たる目的とします。
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2. |
授業の到達目標 |
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(1)グループ学習ならびにゼミ全体でのプレゼンテーション能力を、社会人1~2年生の「有能な人材」のレベルまで集中的に身に着ける。 (2)下記の教科書に加え、日本経済新聞や経済誌などから最新情報を収集・分析し、討論の材料とすることができるようになる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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上記2の到達目標との相対評価。勿論、失敗による減点主義は決してとらず、出席はもとよりグループ学習への積極的な参加度合いに基づく、加点主義に則って評価します。積極的な参加がみられなければ、不合格とします。
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書: 日本経済新聞社編『金融入門 <第2版>』、日経文庫、2016年12月。
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5. |
準備学修の内容 |
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各自およびグループによるプレゼンテーション準備。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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・日本の1980年代末のバブルと90年代の崩壊が「失われた20年」の発端となった。1997年のアジア通貨危機と1998年の日本の金融危機が大量の失業者を生んだ。2007~2008年にアメリカ発の金融危機が発生し、ICTとグローバル化とともに世界各国で貧富の格差が露呈した。 ・金融は経済全体に対してこれほど大きな影響力があることを肝に銘じて欲しい。したがって金融を学ぶことは、経済学徒として良識のある社会人になるための重要な準備になるということを認識して欲しい。 ・資料作成やプレゼンテーションにあたっては真剣な姿勢で臨んで欲しい。 ・秋学期に向け、春学期のうちに入門的なもので良いので「財務諸表論」を履修すること。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション、金融はAIに代替される構造不況業種か?グループ学習とは? | 【第2回】 | Fact-finding:経済データのダウンロードとExcelによるグラフ作成演習 | 【第3回】 | Fact-finding:回帰分析演習、PowerPoint演習、日経テレコムの活用演習 | 【第4回】 | お金と経済の動き p.13-35 | 【第5回】 | 金融の担い手たち(Ⅰ)p.37-59 | 【第6回】 | 金融の担い手たち(Ⅱ)p.59-78 | 【第7回】 | 金融市場の動き(Ⅰ)p.79-96 | 【第8回】 | 金融市場の動き(Ⅱ)p.96-111 | 【第9回】 | 金融市場の動き(Ⅲ)p.111-126 | 【第10回】 | 金融をつかさどる当局(Ⅰ)p.127-154 | 【第11回】 | 金融をつかさどる当局(Ⅱ)p.154-179 | 【第12回】 | 「3つの危機」と国際金融の挑戦(Ⅰ)p.181-200 | 【第13回】 | 「3つの危機」と国際金融の挑戦(Ⅱ)p.200-221 | 【第14回】 | 金融の進む道 p.223-237 | 【第15回】 | ゼミ活動の感想・反省:各自スピーチ、講評 |
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