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授業の概要(ねらい) |
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企業活動にリスクはつきものです。企業はリスクを予防・回避するだけではなく、むしろリスクに挑戦し、それによってビジネスチャンスを得たり利益をあげることもできます。企業を取り巻くリスクは複雑・高度化、さらに巨大化しており新しいリスクも次々に発生しています。まさに現代社会がリスク社会となっていることが実感されています。「リスクと保険Ⅱ」では保険ビジネスについて保険商品の企画・販売という上流から保険金支払いという下流までを概観し、そのうえで保険企業の経営組織および日本の保険監督制度についての概観を学習します。保険ビジネスの仕組みを知ることで社会の仕組みを知る一助となると思います。授業は基本的に講義形式で行います。
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2. |
授業の到達目標 |
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保険・金融の世界は非常に動きの激しい世界です。本授業で学ぶ保険経営の仕組みと特徴の基礎知識、専門用語を修得し、私たちが近い将来直面する少子高齢化の時代を迎える中で保険会社が直面している課題を理解し、グローバルに動く世界の変化を保険会社はどのように捉え、どう対応しようとしているのかを理解します。その上で学習者が社会人としてアクティブに生きていける布石となってもらう事を授業の到達目標とします。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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定期試験結果及びリアクションペーパー等により総合的に評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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下和田功[編]『初めて学ぶリスクと保険[第4版]』有斐閣ブックス(2014年)の内容を中心とし、かつ米山高生[著]『リスクと保険の基礎理論』同文館出版(2014年)を参考にして作成したパワーポイントの資料を基本的なテキストとして使用します。 他の資料を必要とする場合は授業中に配布します。
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5. |
準備学修の内容 |
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学生の事前準備学修を支援する上で各授業の最後に次回授業のテーマを示します。また各回の授業終了後に、質問コーナーを設けて学習者からの質問を受け付けます。また、学習者からのリアクションペーパーの内容を踏まえて質問コーナーを一層役立てていきます。加えて授業で使用したパワーポイントの資料を授業実施後の翌日までにLMSに登録しますので学習者の復習に役立てられるように環境整備します。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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リスクと保険Ⅰを受講後に履修することを推奨します。 企業を取り巻くリスクは複雑・高度化していますが、企業はリスクに挑戦することでビジネスチャンスを得ています。リスクと保険の授業ではその基本的な考え方を学びます。リスクと保険に興味のある学生の受講を期待します。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション-授業の進め方、評価の基準等の概要説明及び春学期の概要復習 | 【第2回】 | 保険可能なリスクの分類と保険商品 | 【第3回】 | 企業のリスクと保険 | 【第4回】 | 保険者の企業形態 | 【第5回】 | 新商品開発と保険の販売 | 【第6回】 | アンダーライティングと契約保全 | 【第7回】 | 保険の財務(1)-保険料と責任準備金 | 【第8回】 | 保険の財務(2)-資産運用・保険会計・再保険 | 【第9回】 | 保険会社の企業価値 | 【第10回】 | 損害調査と保険金支払い | 【第11回】 | 特別講義(外部講師) | 【第12回】 | 保険経営の組織・規律と業界再編成および保険産業と監督システム | 【第13回】 | 保険会社の海外事業展開-その背景と課題 | 【第14回】 | 講義内容の総まとめ(1) | 【第15回】 | 講義内容の総まとめ(2) |
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