Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:ECP-201
多摩経済論 I 德増 秀博
選択  2単位
【経営】 18-1-1110-4660-011A

1. 授業の概要(ねらい)

 多摩地域は、東京都の西部に位置し付加価値の高い技術力をもつ、モノづくり企業が集積しています。大手製造業の工場周辺には研究開発型の中堅・中小製造業、試作や開発を担うモノづくり基盤技術(サポートインダストリー)企業が数多く立地しています。特に大手電機・電子部品製造業の工場及び開発拠点の周辺には、関連する製品の企画開発力を持つ高精度、短納期の外注加工に対応できる基盤技術型中小企業が多く集積しています。また、理工系学部を持つ大学等の教育研究機関に加えて産業支援機関も存在し、企業の技術支援や海外展開のサポートをしております。
 その一方では、企業のグローバル化や構造変化によりる生産拡大などで、多摩地域を離れていく企業もあり、地域経済は大きく変わりつつあります。
 講義では、この多摩地域の産業の現状と発展経緯、産学官連携、TAMA産業活性化協議会が行っている支援などを学ぶことで、多摩地域の産業経済の変化と将来の方向に対する理解を深めます。
 また、外部講師としては、多摩地域の企業経営者、国及び自治体職員を招聘して、多摩地域の企業、産業振興の話を聴きます。

2.
授業の到達目標

 ・多摩地域の産業を理解することで、地域の経済力とは何かを修得します。
 ・多摩地域の企業、大学、産業支援機関、銀行、行政などの産学官金連携による産業クラスター構築やイノベーション推進の実態を修得します。
 ・近年の「ものづくり」の変化とグローバル化について修得します。

3.
成績評価の方法および基準

 2回の課題レポート(40%)の提出と期末試験(60%)で評価いたします。
 また、出席日数及び授業態度により評価を補完します。
 詳細な評価につきましては、第1回目の授業で説明いたします。

4.
教科書・参考書

 テキストはプリント配布
 【参考書】授業の最初に提示します。

5.
準備学修の内容

 新聞やインターネット、地域経済研究所レポート(多摩信用金庫等)などの地域社会、経済的話題などに関する資料を問題意識を持って読んでください。また、多摩地域の自治体ホームページに掲載されている統計等に関する資料など事前に調べ準備しておいてください。

6.
その他履修上の注意事項

 2回のレポートは必ず提出すること。成績に大きく影響します。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 多摩地域の地勢と産業構造
【第2回】
 多摩地域の工業の変遷
【第3回】
 多摩地域の主要産業の現状と産業集積
【第4回】
 ものづくり産業の変化と研究開発型企業の実態
【第5回】
 多摩地域における中小企業の事例研究
【第6回】
 (外部講師招聘)多摩地域の中小企業経営者による講話
【第7回】
 産学官連携の現状と地域経済に与える効果
【第8回】
 多摩地域の産業立地の現状(製造業、物流業等)
【第9回】
 多摩地域の産業インフラ整備の現状と課題
【第10回】
 産業発展と都市構造 -大都市周辺のメリット、デメリット
【第11回】
 (外部講師招聘)TAMA協会、銀行等産業支援機関等による産業支援に関する講話
【第12回】
 多摩地域の観光施設とインバウンド
【第13回】
 産業立地政策と多摩地域
【第14回】
 全体を通して多摩地域の産業経済活動のまとめ
【第15回】
 まとめと試験