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授業の概要(ねらい) |
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広域多摩地域は、三多摩、神奈川県中央部、埼玉県南西部を含めた地域を指します。「広域多摩地域」は、高度成長期以降に形成されてきた先端技術産業の有力な産業集積と研究機関集積の基盤の上に、多数の産学官金連携及び企業間連携の形成を通じて新製品、新事業を輩出する地域モデルとして全国的に注目されています。特に多摩地域の産業発展には大学の技術シーズの活用と金融支援システム、さらにはTAMA産業活性化協議会などの支援機関によるベンチャー企業や中核的企業の育成に大きな役割を担ってきました。 講義では、産学官金連携と産・産連携による新製品、新事業の実態を学ぶことで、多摩地域の産業活動実態を理解します。 また、地域経済分析システム(RESAS)の活用方法には、経済産業省の職員を招聘して理解を深めます。
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2. |
授業の到達目標 |
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・多摩地域の産業を理解することで地域産業の強さ、役割を修得します。 ・地域経済分析システム(RESAS)による分析で、多摩地域の産業、行政等の統計実態を修得します。 ・大学、銀行、TAMA産業活性化協議会の支援などの支援活動を学ぶことで、産学官金連携のあり方を修得します。 ・産学官金連携を学び多摩地域のイノベーションの実態を修得します。 ・企業の海外進出をケーススタディすることで地域のグローバル化展開を修得します。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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2回の課題レポート(40%)の提出と期末試験(60%)で評価いたします。 また、出席日数、授業態度により評価を補完します。 詳細な評価につきましては、第1回目の授業で説明いたします。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキストはプリント配布 【参考書】授業の最初に提示します。
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準備学修の内容 |
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新聞やインターネット、地域経済研究所レポート(多摩信用金庫等)などの地域社会、経済的話題などに関する資料等を問題意識を持って読んでいただきたい。また、多摩地域の自治体ホームページに掲載されている人口、産業などの統計を事前に読み準備しておいてください。
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その他履修上の注意事項 |
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2回の課題レポートは必ず提出すること。成績に大きく影響します。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 多摩地域の産業を中心とした地域経済の実態 | 【第2回】 | 多摩地域の広域連携の現状と成果 | 【第3回】 | 多摩地域の中小企業の生産活動の現場から | 【第4回】 | 多摩地域の産学官金連携事業 | 【第5回】 | (外部講師招聘)多摩地域における新産業創出システムについての講話 | 【第6回】 | 多摩地域の国際化に関する事例研究と成功のポイント | 【第7回】 | 中小企業のブランド化に向けた取り組み | 【第8回】 | シリコンバレーと多摩地域 | 【第9回】 | (外部講師招聘)RESAS(地域経済分析システム)を活用した分析手法 | 【第10回】 | 産業の動向と多摩地域の産業 | 【第11回】 | 多摩地域の伝統工芸と近代化産業遺産 | 【第12回】 | 高速交通体系における多摩地域の物流業の現状 | 【第13回】 | 多摩地域のニュータウン形成とその課題 | 【第14回】 | 全体を通して多摩地域の産業経済のまとめ | 【第15回】 | まとめと試験 |
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