Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:MAN-305
ベンチャー・ビジネス論 I 土屋 隆一郎
選択必修  2単位
【経営】 18-1-1110-4959-055A

1. 授業の概要(ねらい)

 ベンチャー・ビジネスは、経済と社会にイノベーションを起こす契機となり、人々の働く場を創り出します。このようにベンチャー・ビジネスは経済活性化の原動力となるだけでなく、意欲にあふれた潜在的な起業家にとっても新たで多様なキャリアをもたらします。
 ベンチャー・ビジネス論I・IIでは、起業のプロセスを概観し、プロセスの各段階で直面する諸問題の特性について理解を深めます。起業プロセスには時の運や事前に予測できないトラブルといった不確実な要因も確実に存在する一方、コントロール可能な部分も少なくないとされており、本講義でもこの視点に立脚します。
 起業プロセスは、必ずしも新たに立ち上げられる企業だけではなく、既存企業の新規事業でも不可欠な要因で、また営利事業だけでなく、福祉分野や公共領域でも重要な役割を果たしていますが、講義では特に新規開業企業の設立に主に焦点をあてることで、起業家と起業家精神の役割について把握します。

2.
授業の到達目標

 ① 現代の経済におけるベンチャー・ビジネスと起業家の役割について説明できる。
 ② 起業プロセスとプロセスの各段階の諸問題の特性について習得している
 ③ 自らと周囲の人々の起業家としての適性について理解している。
 ④ 事業機会の発見と評価のプロセスについて把握している。
 ⑤ 起業プロセスにおいて必要な経済社会的資源について理解している。

3.
成績評価の方法および基準

 期末試験が50%で受験は必須です。小レポートが20%、複数回実施予定の小テストが10%、残りは講義への参加の態度を考慮します(20%)。

4.
教科書・参考書

 教科書:本庄裕司『アントレプレナーシップの経済学』同友館、2010年
 参考書:安田武彦・高橋徳行・忽那憲治・本庄裕司『ライフサイクルから見た中小企業論』同友館、2007年
     忽那憲治・長谷川博和・高橋徳行・五十嵐伸吾・山田仁一郎『アントレプレナーシップ入門』有斐閣ストゥディア、2013年
     W.バイグレイブ・A.ザカラキス『アントレプレナーシップ』(高橋徳行・田代泰久・鈴木正明訳)日経BP社、2009年
     中小企業庁『中小企業白書』各年版

5.
準備学修の内容

 事前に教科書の指示されたページを読んでおくこと。

6.
その他履修上の注意事項

 講義中の私語は厳禁とする。退出を命じる。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 起業家と起業活動の役割
【第3回】
 起業家の輩出
【第4回】
 起業家の素質
【第5回】
 起業環境
【第6回】
 起業家と新規自営業者の実態
【第7回】
 事業機会の認識と追求
【第8回】
 ベンチャー・ビジネスの規模と成長
【第9回】
 ベンチャー・ビジネスの資金調達
【第10回】
 ベンチャー・ビジネスの組織
【第11回】
 ベンチャー・ビジネスの取引関係
【第12回】
 ベンチャー・ビジネスと競争戦略
【第13回】
 ベンチャー・ビジネスと技術
【第14回】
 ベンチャー・ビジネスとイノベーション
【第15回】
 講義のまとめ