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授業の概要(ねらい) |
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起業家(アントレプレナー)スキルを持つ人々は経済、社会のあらゆる分野で、また大小、新旧様々な組織の中で、大きな期待を集めています。起業プロセスの本質は新たな事業機会を発見し、自らリスクをとりながら追求することです。 起業家演習I・IIでは、この新たな事業機会に関わるプロセスの概要を把握するため、実際にビジネスモデルをグループのメンバーと協力しながら考案、作成し、その成果をプレゼンテーションします。ビジネスモデルはビジネスプラン(事業計画)の前段階として位置づけられますが、本演習ではビジネス・モデルのプロポーザルを完成させます。 優れたビジネスモデルを作成することで、単に事業アイディアを具体化するに留まらず、事業モデルのさらなる価値向上が実現されます。また外部の投資家や金融機関から高い評価を得るためには、ビジネスモデルの効果的プレゼンテーションの方法を修得する必要があります。そのために、本演習では新たな事業機会の発見のプロセスと事業機会の評価の方法についての基本的な考え方の習得を目指します。
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2. |
授業の到達目標 |
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① 新たな事業機会の特性について理解している ② 事業機会の評価の方法についての基本的考え方を把握している ③ 事業機会の価値を向上させる方法について理解している ④ チームで協力してビジネス・アイディアの価値を向上させることができる ⑤ ビジネス・アイディアの価値について、周囲の人々に効果的に伝達できる
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成績評価の方法および基準 |
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プレゼンテーションの成果とプロポーザルの提出、毎回の演習への参加態度の複合で評価します。
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教科書・参考書 |
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教科書:A.オスターワルダー・Y.ピニュール『ビジネスモデル・ジェネレーション:ビジネスモデル設計書』(小山龍介訳)翔泳社、2012年 参考書:忽那憲治・長谷川博和・高橋徳行・五十嵐伸吾・山田仁一郎『アントレプレナーシップ入門:ベンチャーの創造を学ぶ』有斐閣ストゥディア、2013年 E.リース『リーンスタートアップ』(井口耕二訳)日経BP社、2012年 W.バイグレイブ・A.ザカラキス『アントレプレナーシップ』(高橋徳行・田代泰久・鈴木正明訳)日経BP社、2009年
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準備学修の内容 |
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毎回、教科書の指定されたページを読んでくること。
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その他履修上の注意事項 |
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起業家について学ぶことは企業の立ち上げやベンチャー企業への就職のみと関連するものではありません。ビジネスモデルを作成するプロセスを通じて、多面的で柔軟な思考方法に触れて下さい。演習科目であるため、毎回の出席を前提とします。また受講希望者が多数の場合は抽選を行います。希望者は初回の授業に必ず出席のこと。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション | 【第2回】 | 収益モデル | 【第3回】 | 費用モデル | 【第4回】 | 参入戦略 | 【第5回】 | 成長戦略 | 【第6回】 | 資金調達(1) | 【第7回】 | 資金調達(2) | 【第8回】 | 中間発表会 | 【第9回】 | 財務計画の作成(1) | 【第10回】 | 財務計画の作成(2) | 【第11回】 | 財務計画の作成(3) | 【第12回】 | プロポーザルの準備(1) | 【第13回】 | プロポーザルの準備(2) | 【第14回】 | プロポーザルの準備(3) | 【第15回】 | 最終発表会 |
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