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授業の概要(ねらい) |
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国の経済力を左右するエネルギー問題と、それがもたらす地球温暖化などの世界規模の環境問題を合わせて考えていきます。学生諸君には春季に自分が選んだテーマについて、図書館やインターネットを通じ、情報を整理し、秋に演習レポートとして第1稿をまとめてもらいます。それを基にクラスで発表してもらう、あるいは教官のアドバイスを受けて完成を目指すよう努力してもらいます。発表の際はパワーポイントを使うこと。また聞く側の学生諸君には質問を考えてもらいます。人の発表を聞いて感謝を表すのは、質問を浴びせることなのです。 前期に続き、できるだけ新しいエネルギー開発のテーマを教官から説明したり、解説します。引き続き適切な映像ドキュメントを使用します。とくに自動車産業のエネルギー源が電気へシフトしようとする大転換の時代にきているので、その方面への関心を高めてもらう。
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2. |
授業の到達目標 |
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日本が直面するエネルギーに関する諸問題について、全般的な知識習得を目指します。一番大切なのは、どんな事態に直面しても、冷静に調査して事態を分析し、選択肢を導き、判断する訓練の場とすることです。春季に提出した設定テーマ・レポートをもとに、自分の演習レポート作成を行っていきます。秋に第1稿提出してもらい、原稿について教官からのアドバイスを受けて、補充調査を行い、最終報告レポートの完成を目指します。自分の選んだテーマを調べ、論文レポートにまとめる訓練を通じ、一つのことを成し遂げたという達成感をもてるようにする。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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講義中の発表や討論などにおける取り組み姿勢(30%)最終レポート評価(70%)
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4. |
教科書・参考書 |
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教室ではとくに関連するNHK・TVドキュメント番組を活用し、ゼミ学生が知っておくべき必須情報を紹介します。映像メディアを受け身で眺めるだけではなく、知識獲得のための第一歩として生かす体験をしてもらう。
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5. |
準備学修の内容 |
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関心を持ったテーマにつき、大学図書館などで参考図書を参照し、独習を重ねてください。自ら疑問をもち、回答を求めて調査していくこと。それがあらゆる場で役立つ訓練です。3年演習は教官が手とり足とり教えるのではなく、自分から調べていくことが大事。そのためのアドバイス役を果たすのが教官です。大人としての自己管理を求めます。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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ゼミでは討論への参加が勉強の大切な要点です。自分を磨く場と考えてください。また自分で決めたテーマについて図書館で関係書をさがし、読んでいき、知識を深めること。最終報告書の提出は必須ですから、自分の選んだテーマについて図書館で関連書をさがし、情報と知識を広げておくこと。なお発表は10月いっぱいに一回目のレポートをまとめ上げること。それを基に指導して最終発表へつなげる。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 秋季ガイダンス。 | 【第2回】 | 福島事故原発の廃炉をめぐる諸問題 ドキュメンタリー映像を見る。 | 【第3回】 | 同上 技術問題と財政負担の両面を考える討論 | 【第4回】 | 原発再稼働に関する国の政策と地元自治体のあつれき。原発なくして地元振興は可能か 討論 | 【第5回】 | 水素が新しいエネルギー源の切り札になれるか可能性をさぐる。 | 【第6回】 | 水素発電の電気自動車トヨタの「ミライ」紹介。電気自動車が中心となる次の時代を考える。 | 【第7回】 | 東京オリンピックで水素タウン建設を目指す東京・水素プロジェクトを解説 | 【第8回】 | 群馬県中之条町が全国に先がげて始めた「地産地消」の電力発電を紹介=太陽光発電と小水力発電を使う地元のイニシアティブ。 | 【第9回】 | 学生レポートの第1回検討 | 【第10回】 | 同第2回 | 【第11回】 | さまざまな再生可能エネルギー源を探す。日本の地熱発電、海上風力、小水力などなど。 | 【第12回】 | 学生レポート発表(各回3-4人) | 【第13回】 | 同上 | 【第14回】 | 同上 | 【第15回】 | 総評と学生発表(予備日) |
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