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授業の概要(ねらい) |
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中国経済の成長の歩みと背景という「過去」を専ら振り返った春期の演習を踏まえ、秋期ではその「現在」を見つめて「将来」を展望します。 経済成長の鈍化が鮮明になる中で、差し迫った最大の課題は、不動産、投資・信用のバブル状況を軟着陸させられるかどうかです。技術革新を進めて高付加価値製品を生み出す経済の高度化や、成長が一部の分野を除けば国有企業に偏している現状の改善、輸出主導、公共投資主導型から内需主導型への経済構造の転換も待ったなしです。 「世界の工場」を支えた安価で豊富な労働力も、すでに始まった人件費の高騰と、間もなく急速に進む少子高齢化で、先細りしてくるのは目に見えています。経済がさらに減速して失業者が増大したとき、共産党指導部は発展に不可欠な社会的安定を曲がりなりにも維持できるのでしょうか。 秋期では、そんな現状と見通しを念頭に置きつつ、春期で設定した課題に沿って発表を行い、レポートを作成してもらいます。自分にとって身近な日本の事象に関連付けたテーマだと、まとめやすいでしょう。パワーポイントを使ってその内容を発表し、ゼミ生による議論を経て、グループないしは個人で執筆に取りかかり、構成や文章の指導を受けてレポートを完成させるという手順で進めます。構成に関する指導には、春期から入りたいと考えています。
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授業の到達目標 |
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中国経済に対する理解度をさらに深めて、ある程度は自分なりの見方を持てるようになることを目指します。同時に、内容はもちろん、構成と文章も一定水準に達したレポートを作成・提出することを目標とします(ちなみに2017年度ゼミ生がまとめたレポートのテーマは、中国のネットゲーム産業と経済成長、中国ネット金融の危うさと日中比較、K-POP消長にみる韓国経済の対中依存問題、中国の美術・骨董品市場の隆盛、タオバオ:ネット通販の中国的発展と問題点、中国スマホ:急成長の背景と将来性、不動産業が中国経済に与えた影響、中国アパレル産業の実態、スマホ決済先進国中国と後進国日本、サッカーの中国的経済・政治学、電気自動車(EV)と中国経済、マカオのカジノ産業:現状と日本への教訓など、です)。
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成績評価の方法および基準 |
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最終的に提出されるレポートを最大の評価対象とし、それに先立つ発表内容やゼミへの参加態度も勘案して、成績を決定します。
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教科書・参考書 |
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レポートの参考文献となる書籍や論文、新聞・雑誌記事などのは、基本的には図書館やインターネット上で探してもらいますが、そうした文献をこちらで入手して提供することもあります。全般的な参考書は以下の通りです。 『中国台頭の終焉』(津上俊哉、日経プレミアシリーズ) 『暴走する中国経済』(柯隆、ビジネス社) 『中国の不良債権問題』(柯隆、日本経済新聞社)
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準備学修の内容 |
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レポートをどのような内容にするか発表する際には、前もって入念に準備することが不可欠ですし、レポートそのものも、子細に調査したうえで執筆し、指導を受けて書き直しすることを迫られます。秋期では、春期以上に準備学修が必要になると考えてください。
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その他履修上の注意事項 |
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演習ですので、受け身の姿勢ではなく参加するという能動的な態度が求められます。秋期には、レポート内容を発表したりそれをめぐって議論したりする機会も増えますので、積極的に発言するようにしてください。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション(レポート・テーマの確認、内容の事前発表、執筆、指導、完成、といったレポート提出への手順などを説明) | 【第2回】 | レポートの参考文献となる書籍や論文、新聞・雑誌記事を図書館で探す方法について実地で指導を受ける。 | 【第3回】 | ドキュメンタリー「チャイナ・ブルー―ある起業家の記録」(前編)を視聴し議論する。 | 【第4回】 | ドキュメンタリー「チャイナ・ブルー―ある起業家の記録」(後編)を視聴し議論する。 | 【第5回】 | レポート内容についてパワーポイントで発表し議論する(2人)。 | 【第6回】 | レポート内容についてパワーポイントで発表し議論する(2人)。 | 【第7回】 | レポート内容についてパワーポイントで発表し議論する(2人)。 | 【第8回】 | レポート内容についてパワーポイントで発表し議論する(2人)。 | 【第9回】 | レポート内容についてパワーポイントで発表し議論する(2人)。 | 【第10回】 | レポート内容についてパワーポイントで発表し議論する(2人)。 | 【第11回】 | 暫定レポートを提出し、構成、文章の指導を受ける。 | 【第12回】 | 暫定レポートを提出し、構成、文章の指導を受ける。 | 【第13回】 | 暫定レポートを提出し、構成、文章の指導を受ける。 | 【第14回】 | 暫定レポートを提出し、構成、文章の指導を受ける。 | 【第15回】 | 修正し完成したレポートを提出する。 |
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