Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:
国際比較経営論特講 II 瀬藤 芳哉
選択  2単位
【経済学専攻】 18-1-1120-4412-022A

1. 授業の概要(ねらい)

グローバル化が急速かつ広範に進行し、世界中で企業の海外直接投資、グローバルな販売、生産、研究開発等が一般化している。こうしたグローバルな展開を行うのは、従来は大企業であったが、近年は中小企業も急速に増えている。特に日本の場合、国内市場の縮小に伴い国際展開が必須である。この中で積極的に活躍の場を広げ収益を拡大している企業は多いが、他方で様々な局面で新たな課題に直面し、対応を迫られている。更にここ二年ほどの間に英国のEU離脱、米国のTPP離脱等、グローバル化を押し止め、逆行するような動きが現れた。
この授業では、前期で学んだマクロ的知識を踏まえ、多国籍企業のミクロ的な側面を中心に、事業・活動の現状と背景を学び、課題を考える。授業では、講義が中心になるが、進度に応じ、受講生に企業の具体的なケースについて報告してもらい、全員で討論する形をとるようにしたい。最後にレポートを仕上げて提出する。
授業においては講師の実務経験(国際金融、メーカー等)を踏まえ、具体的な事例を紹介して分かりやすい講義を目指す。また進行状況を見てトピックを変えることもあります。

2.
授業の到達目標

 多国籍企業のグローバルな事業の現状とその背景・歴史を学ぶ。さらにミクロ的な、より具体的な活動内容を理解する。国際ビジネスの基礎を身に付ける。その上で、日本企業等の特性と課題を考え、説明できる。

3.
成績評価の方法および基準

 レポート60%、授業への参加・貢献度40%

4.
教科書・参考書

授業内で指定します。参考文献としては以下があります。
高橋浩夫『現代の国際経営戦略』中央経済社、吉原英樹『国際経営への招待』有斐閣ブックス、吉原英樹『国際経営』有斐閣アルマ、梶浦雅己編著『はじめて学ぶ人のためのグローバル・ビジネス(改訂新版)』文眞堂、チャールズ・W・ヒル『国際ビジネス3』楽工社

5.
準備学修の内容

・教科書の予習。専門用語の意味を理解する。報告レポートの作成。
・新聞、雑誌、インターネット等で企業の海外活動や多国籍企業の具体事例に触れる。

6.
その他履修上の注意事項

 ・新聞、インターネット等で具体事例に触れることが重要です。出来れば、英語のニュースや文献に触れるよう努める。
 ・レジュメの作成にあたっては、出来るだけ自分の言葉で、分かりやすくまとめる。

7.
各回の授業内容
【第1回】
ガイダンス
【第2回】
外国市場参入戦略(輸出、ライセンス)
【第3回】
外国市場参入戦略(直接投資、他)
【第4回】
外国市場参入戦略(直接投資、他)
【第5回】
M&A(具体例)
【第6回】
戦略提携(概観)
【第7回】
戦略提携(標準化、理論)
【第8回】
中間まとめ ケーススタディ(日本企業の国際展開)
【第9回】
調達・生産・ロジスティクス
【第10回】
国際マーケティング戦略
【第11回】
マーケティング計画
【第12回】
国際研究開発とイノベーション
【第13回】
国際経営戦略
【第14回】
国際経営組織、人的資源管理
【第15回】
まとめ ケーススタディ(日本企業、アジア企業)