1. |
授業の概要(ねらい) |
|
AIなどコンピュータ技術の発展により、今後、多くの仕事はITで処理されます。新たにAIなどの新技術が提供する情報を利用できる能力が求められる仕事が登場してくるでしょう。 財務会計を学ぶ人の将来はどうでしょうか?財務諸表は、法令や規則に従って作成される制度の会計です。単に会計処理や仕訳を覚えるだけではなく、財務諸表の元になる法律やガイドラインを理解して、会計処理の意味を知り、単なる作業者ではなく、自ら判断し行動していく能力が求められるでしょう。 この演習では、なぜ、このような会計処理や記載をしているのか、その根拠はどこにあるのかを考えるために計算書類規則や財務諸表規則ガイドラインと関連する法規、連続意見書等を読み解きます。また、基本となる会計的な考え方を学習します。財務諸表論で学んでいる内容は、どこにどのように記載されているのかを授業の中で確かめます。なぜ、どうしてなのかを、追及していく学習を目指します。 個人学習として各自で当たられ課題について関連する規則等についてのまとめを発表します。また、グループで会社をつくり、与えられた条件で財務諸表を検討し、会社としてのアクションプランを検討し、実践的な対応を学びます。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
・まず、規則等を把握し、財務諸表の基になる規則を自分で検索できるようになることです。 ・次に条文、規則を読んで内容を説明できるようになることです。 ・さらに財務諸表を元に目標とする売上や経営状態を実現するためのアクションプランを考えることができるようになることです。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
授業への貢献度50%、発表レポートの内容50% *授業への貢献度は、単に出席ではなく、ゼミの発表や進行に協力することです。 もし、授業の進行に妨げとなる行動がある場合、また、指示した資料を持参していない場合は、参加をお断りする場合があります。積極的な発表、進行に協力する行為が評価されます。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
テキスト 『新版会計法規集第9版』 中央経済社 編(注)最新版を採用します。 参考文献 『財務会計講義第16版』 桜井久勝 中央経済社 必要があれば、授業の際に参考となる文献等を示します。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
・関連する規則やガイドライン等を自主的にまとめてください。 ・LMSの補助資料を自分で印刷して持参してください。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
規則集を解読できる程度の日本語力があることが前提です。 簿記、財務諸表についての基礎的な知識があることが前提です。 会計法規集を持参してください。 積極的に発表をし、互いに研鑽してください。 LMSの補助資料を印刷できることが必須です。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | オリエンテーションと復習 | 【第2回】 | 自分の学習目標の振り返りをします。今後の論点を整理しましょう。 | 【第3回】 | 法令の読み方の復習をしましょう。 | 【第4回】 | 自分の担当した分野のまとめを発表しましょう。。 | 【第5回】 | 収益の計上について考えます。 | 【第6回】 | 株主資本変動計算書のガイドライン等を学習します。 | 【第7回】 | キャッシュフロー計算書のガイドライン等を学習します。 | 【第8回】 | 財務3表のつながりについて学習します | 【第9回】 | いくつかの財務諸表の比較検討をします。 | 【第10回】 | 自分の今後の学習の在り方を検討し,研究テーマを決めます。 | 【第11回】 | 企業会計は誰と誰の利害を調整しているかについて振り返ります。 | 【第12回】 | 選択した論点についての発表第1回を実施します。 | 【第13回】 | 選択した論点についての修正を実施します。 | 【第14回】 | 選択した論点についての発表を実施します。 | 【第15回】 | 全体のまとめと復習を行います。 |
|