Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:ECP-101
日本経済入門 I 福田 直人
教職  2単位
【教職】 18-1-1120-4962-043A

1. 授業の概要(ねらい)

 日本の経済は、現在どのような状況なのでしょうか。日本に住んでいたとしても、こうしたことは意外と明確にはわからないものです。
 例えば、みなさんが現在アルバイトをされているとして、時給を当たり前に受け取っていると思います。その時給の「金額」も、みなさんの「アルバイト」と一般的に呼ばれる雇用形態も、一つ一つの制度や歴史が大きく関わって決まっているのです。
 本講義では、日本の経済を、みなさんにとって身近な論点から学んでいきます。特に、日本経済が歩んできた歴史、現在の制度が定着した過程、そして国際比較を通じて、日本の経済を大きく俯瞰できる視点を身に着けることを本講義の目的と致します。本講義を通じて、日本の経済に関する記事や報道を理解するだけでなく、時にはその情報の正否を判断できる能力を養います。

2.
授業の到達目標

 ①日本の経済状況に関して、歴史や制度、国際的視点を踏まえた上で理解する。
 ②日本の経済に関する論点、課題を、歴史的経緯や他国との比較を踏まえて理解する。
 ③生活に密接する日本経済に関する情報に対し、リテラシーを身に着ける。つまり、情報が洪水のように溢れる社会において、何が自分や社会にとって価値のある情報なのか、加えてその情報の妥当性を判断できるようになる。

3.
成績評価の方法および基準

 リアクション・ペーパー 20%
 期末試験        80%
 *本基準は小テストを行わなかった場合の「予定」である。
  ①小テストは出席率によって予告せず「抜き打ち」で行う可能性がある。
   その場合は成績評価に大きく影響するので注意すること。
  (上記の評価基準は、あくまで「予定」であることに留意されたい。)
  ②講義の3分の1を欠席した場合、単位認定の対象とならないので注意すること。
  ③欠席理由の「事後申告」は基本的には認めない。部活動等、やむを得ない理由がある場合は事前に必ず申告すること。
  ④他の学生の受講を妨げる行為を行ったものは単位認定の対象とならない。
   私語を含め講義の妨害行為は「厳禁」とする。

4.
教科書・参考書

 毎回レジュメ(講義資料)が配布される。
 事後配布は行わないので注意すること。
 教科書の指定はないが、講義内容に関連する参考書として以下のものを挙げておく。
  ①大沢真里(2013)『生活保障のガバナンス』有斐閣
  ②駒村康平(2015)『中間層消滅』角川書店
  ③柴田悠(2017)『子育て支援と経済成長』朝日新書
  ④井手英策(2013)『日本財政 転換の指針』岩波書店
  *ご興味があれば購入してもよいが、必須ではない
  *要望によっては、映像資料等を使用する場合がある。

5.
準備学修の内容

 日本経済と一言でいっても、その内実は様々な分野にわかれています。すべてを網羅するのは難しいので、自分の興味のある論点を深く掘り下げることをお勧めします。テスト前はレジュメ(講義資料)を見直し、講義の内容を踏まえた上で自分の意見を一つでも述べられるように準備することを推奨致します。講義の内容が踏まえられていなければ、単位認定の対象にならないことに十分留意してください。

6.
その他履修上の注意事項

 ①講義内において、他の学生の受講の妨げとなる行為が認められた時点で不合格とする。特に私語は本講義では「厳禁」とする。
 ②履修している学生に対して事前に説明、もしくは希望を聞いた上で授業スケジュール及び内容が変更される可能性がある。
 ③授業スケジュールはあくまで「計画」なので、毎回の講義に出席しないと講義の内容を把握することはできない。講義内容は要望があれば適宜変更する。レジュメ(講義内資料)の丸暗記のみでは単位の取得は難しいと考えること。
 ④毎回の講義で配布される講義資料の事後配布は、基本的に行わない。
 ⑤講義の3分の1を欠席した場合、単位認定の対象とならないので注意すること。
 ⑥欠席理由の「事後申告」は原則的に認めない。部活動等、やむを得ない理由がある場合は事前に必ず申告すること。
 ⑦期末試験は「持ち込み不可」で実施する。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション 日本経済入門 Ⅰについて(導入)
【第2回】
 日本経済の現状 -これまでの経緯-
【第3回】
 日本経済の現状 -各国比較-
【第4回】
 日本経済と労働
【第5回】
 日本経済とジェンダーについて
【第6回】
 日本経済と階層性について
【第7回】
 日本経済と経済政策 -金融政策-
【第8回】
 日本経済と経済政策 -財政政策-
【第9回】
 日本経済と経済政策 -アクティベーションと諸外国との比較-
【第10回】
 日本経済の論点 -デフレーションとインフレーション-
【第11回】
 日本経済の論点 -経済成長・所得・貧困-
【第12回】
 日本経済の論点 -経済と「生活の質」との関連-
【第13回】
 市場をどう捉えるか -日本経済におけるこれまでの軌跡―
【第14回】
 日本経済入門Ⅰの総復習
【第15回】
 まとめ・試験
 ※各回の講義の内容は変更される場合がある。