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授業の概要(ねらい) |
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現代的な意味での観光が出現したのは、人類の長い歴史の中で比較的に近年のことであると言われています。しかしながら、広い意味での観光、すなわち「楽しみのための移動」そのものの発端は古代まで遡ります。今日の観光を適切に理解するためには、観光をめぐる現代の社会環境を客観的にみつめる視座が必要であり、その上で観光史の学習は非常に重要です。本講義では、世界と日本の観光史を時代順に考察し、各時代における観光のあり方を学びます。
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2. |
授業の到達目標 |
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・各時代における観光のあり方を把握すること ・歴史上の重要な出来事と観光現象との関係を理解すること ・上記の到達目標を通じて、今日の観光環境の特殊性を理解すること
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成績評価の方法および基準 |
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平常点20%、中間レポート20%、期末試験60%を原則とします。 授業への積極的な参加は平常点として成績に反映されます。
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教科書・参考書 |
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参考書 溝尾良隆編著、2009、『観光学の基礎』.原書房. 飯田芳也、2012、『観光文化学―旅から観光へ』.古今書院.
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準備学修の内容 |
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これまでの歴史に関する全般的な学習内容、特に各時代の社会的特徴を予め振り返っておきましょう。 前回の講義内容は必ず復習してくること。
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その他履修上の注意事項 |
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観光史Iと観光史II両方の履修が望ましいです。 授業中の私語及び雑談は禁止とします。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション:歴史を知ることの意味 | 【第2回】 | 歴史研究に対する基本的な理解 | 【第3回】 | 観光の世界史①:農業革命と「余暇」の始まり | 【第4回】 | 観光の世界史②:古代の観光とその制約要因 | 【第5回】 | 観光の世界史③:ローマ帝国と観光の黄金時代 | 【第6回】 | 観光の世界史④:中世の旅と聖地巡礼 | 【第7回】 | 観光の世界史⑤:グランドツアーとリゾート文化の成立 | 【第8回】 | 観光の世界史⑥:産業革命と「観光」の始まり | 【第9回】 | 観光の世界史⑦:現代観光・マスツーリズム時代の到来 | 【第10回】 | 観光の世界史⑧:「持続可能な開発」とオルタナティブツーリズム | 【第11回】 | ディスカッション・課題発表 | 【第12回】 | 観光の日本史①:飛鳥時代~昭和時代戦前 | 【第13回】 | 観光の日本史②:昭和時代戦後以降 | 【第14回】 | 観光の日本史③:今日の日本観光 | 【第15回】 | 講義のまとめとテスト |
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