Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:SEM-301
演習 I 杉浦 史和
必修  2単位
【観光経営】 18-1-1150-1576-025A

1. 授業の概要(ねらい)

 これからの日本経済を見据えるとき、激しいグローバル競争のなかでの生き残りが課題になってきます。これまで日本経済を支えてきた電機産業でも台湾の企業に救済されるなど、もはや安閑とはしていられない状態にあることは明らかです。
 このような試練のときに賢人らは過去を振り返ることを勧めてくれます。現代と全く同じ事態が過去にあったわけではないですが、行き過ぎたグローバル化が全く反対のブロック経済化に行き着いた1920年代から30年代の動きは、我々が現在のグローバル化の危機にどう対処したらいいのか、何らかの指針を与えてくれそうです。同様に、これからの企業も、そのビジネスモデルを構築するにあたって、歴史からの智恵を活用することができそうです。皆さんはこれから海外との取引が当たり前の時代に活躍しなければならないのだから、世界史の視点を持って針路を考察することは非常に有益なはずです。
 この授業では、世界史のなかでも特に興味深い、「ローマ帝国」、「大航海時代」を切り口として、ビジネスモデルのあり方について学びたいと思います。

2.
授業の到達目標

 世界史を学び、現代の生活に活かしていくことの意義を理解できるようにします。今回取り上げるテーマは、広い世界史の沃野のほんの一部分でしかありません。しかし自分で歴史から学び続ける姿勢を獲得すれば、これからの皆さんの生活が豊かになることは間違いありません。そのためにも、まずは指定のテキストに沿って、ローマ帝国、大航海時代の出来事から、我々が学べることを修得していきましょう。
 ゼミナールの場は、自分で決めた課題を自分なりに探求・考察し、これを工夫して発表して理解を深める作業を行う場です。こうしたプロセスを通じて、自分なりの学びの姿勢を養ってください。社会に出てからも、それはきっと役に立つはずです。

3.
成績評価の方法および基準

 ゼミは学生自ら授業を作っていく心構えが必要です。授業への積極的な参加に高い評価を与えます。
  ・通常の平常点30点。
  ・担当箇所の報告と受け答え30点。
  ・授業の参加態度(質問や意見表明)40点。

4.
教科書・参考書

 テキスト:野口悠紀雄『世界史を創ったビジネスモデル』新潮選書(2017年)

5.
準備学修の内容

 この演習では3~4名の小グループを作成して、輪読個所の担当を決めていきます。担当に当たった場合には、よく担当個所を読み込んでわかりやすいプレゼンテーションを作成してください。担当以外の人は、やはり担当個所に目を通して、自分なりの仮説や疑問点を整理しておきましょう。

6.
その他履修上の注意事項

 演習は、受け身型の通常講義と異なり、参加する学生の自主的な貢献が不可欠です。出席することがまずは最低の条件です。そのうえで事前に入念な準備をして、授業時間中も進んで貢献する心構えで参加してください。と言っても何も難しいことはありません。他の人の報告を真剣に聞き、それに対して自分だったらどう考えるか、なぜ異なる考え方をするのかと言うことを常に自問し、それを率直に表明してくれればいいのです。我々のモットーは①みんなで楽しく、②色々なことが学べて、③社会に出たときに役に立つ、そんなゼミを目指しています。ゼミ仲間と共に学ぶという貴重な経験を通じて、大学生活を豊かなものにしましょう。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 授業案内・オリエンテーション
【第2回】
 世界史で学ぶとは(1)(講義)
【第3回】
 世界史で学ぶとは(2)(講義)、グループ分け、およびテキストの担当を決める。
【第4回】
 図書館ガイダンス:資料の探し方
【第5回】
 テキストの担当ごとに内容紹介、内容に関する議論を行います(基礎編)。
【第6回】
 前回の報告で不十分だったところ、疑問の残ったところをさらに深く追求して報告してもらいます(応用編)。
【第7回】
 次の担当について、テキストの担当ごとに内容紹介、内容に関する議論を行います(基礎編)。
【第8回】
 前回の報告で不十分だったところ、疑問の残ったところをさらに深く追求して報告してもらいます(応用編)。
【第9回】
 次の担当について、テキストの担当ごとに内容紹介、内容に関する議論を行います(基礎編)。
【第10回】
 前回の報告で不十分だったところ、疑問の残ったところをさらに深く追求して報告してもらいます(応用編)。
【第11回】
 次の担当について、テキストの担当ごとに内容紹介、内容に関する議論を行います(基礎編)。
【第12回】
 前回の報告で不十分だったところ、疑問の残ったところをさらに深く追求して報告してもらいます(応用編)。
【第13回】
 次の担当について、テキストの担当ごとに内容紹介、内容に関する議論を行います(基礎編)。
【第14回】
 前回の報告で不十分だったところ、疑問の残ったところをさらに深く追求して報告してもらいます(応用編)。
【第15回】
 教科書全体を振り返って、今期のまとめを行います。内容に関するさまざまな総括をしましょう。