Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:ECP-224
貿易論 I 比佐 優子
選択  2単位
【経営】 18-1-1150-3407-015A

1. 授業の概要(ねらい)

 国際貿易とは、異なる国の間で行われる財・サービスの交換のである、外国への財・サービスの販売である輸出と外国からの財・サービスの購入である輸入を通じて様々な商品を交換している。21世紀の初頭、財・サービスの貿易、労働者の移動、資金の流出入、国境を越えた投資を通じて各国の結びつきは今まで以上に、急速に緊密になっている。このことは我が国の経済統計を見ても明らかなように、これまでになく国際経済との相互依存の関係が高まっている。
 「貿易論Ⅰ・Ⅱ」では、基本的な国際貿易の理論と現状について学ぶ。古典的な貿易理論から最近の実証研究を学びつつ、日本を取り巻く企業の海外進出、産業の空洞化問題、地域貿易協定などの政策課題を取り上げる。
 前期の「貿易論Ⅰ」では、まず様々な問題を分析するに必要なツールである貿易理論についてその基礎を学ぶとともに、最新のトピックスである産業内貿易の動向を取りあげ、日本や欧米の事例を挙げて解説を通じて理論の理解を深めることが出来るようにした。そのため、数学、ミクロ経済学の知識は必須である。 
 後期の「貿易論Ⅱ」では、前期で学んだ国際貿易の理論的背景をもとに、日本の貿易構造の急速な変化やその諸政策、グローバル化のなかでの貿易政策について取り上げている。

2.
授業の到達目標

 国際貿易に関する基礎的な理論と統計データに基づく現状について広く学ぶ。そして急速な国際環境の変化に対する企業の取り組み、政府の支援について理解し、その是非について、それぞれが考え、自身の意見を持てるようになることを目標とする。モデルを用いた計算問題を解くことができるようにする。

3.
成績評価の方法および基準

 初回の数学・ミクロ経済の基礎力の確認テスト、5回以上の課題、3回以上の小テスト、レポートもしくはペーパーテスト、出席状況によって総合的に行う。初回のテストの点数に応じて、課題の提出を求めます。貿易論は応用科目です。基礎的な知識の習得を前提とします。10回以上の出席を評価対象とする。すべてのテスト、確認テスト、小テスト、テストを受け、すべての課題を提出期限内に提出してない場合も評価対象外となる。
 なお開講後の状況により、出席状況の確認の方法や回数、小テストの回数、もしくはレポートによる課題となるかについて判断する。
 私語は厳禁です。退場を求めます

4.
教科書・参考書

 テキスト:石川 城太・菊地 徹・椋 寛(2007)『国際経済学をつかむ』有斐閣
 参考文献:
  P.R.クルーグマン、M.オブズフェルド(著)山本 章子(翻訳)
  『クルーグマンの国際経済学 上 貿易編』
  経済産業省『経産白書』各年版(経済産業省)
  中小企業庁『中小企業白書』各年版(中小企業庁)

5.
準備学修の内容

 ミクロ経済、数学の復讐。講義の際に紹介する文献、新聞記事、海外ドキュメンタリーなど国際貿易に関する記事や映像に目を通すこと。

6.
その他履修上の注意事項

 最初に数学・ミクロ経済の基礎力の確認テストを行います。必ず受けてください。初回のテストの点数に応じて課題の提出をしてください。提出のない場合は評価対象外です。5回以上の課題、3回以上の小テスト、レポートすべてを提出、受講すること。なお開講後の状況により、出席状況の確認の方法や回数、小テストの回数、もしくはレポートによる課題となるかについて判断する。
 履修修正期間で登録する学生は、別途テスト、テストの点数によって課題の提出があります。また進んだ内容についての課題の別途提出があるので、必ず連絡を取ってください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 授業ガイダンスと数学・ミクロ経済学の確認テスト
 講義内容、小テスト・課題は進捗状況によって予定は変わります
【第2回】
 比較優位
【第3回】
 比較優位
【第4回】
 比較優位と所得分配
【第5回】
 比較優位と所得分配と小テスト
【第6回】
 貿易利益
【第7回】
 貿易利益
【第8回】
 比較優位の決定要因
【第9回】
 比較優位の決定要因と小テスト
【第10回】
 産業間貿易と産業内貿易
【第11回】
 産業間貿易と産業内貿易
【第12回】
 産業間貿易と産業内貿易と小テスト
【第13回】
 保護貿易
【第14回】
 保護貿易
【第15回】
 貿易論のまとめ(テスト)