Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:SEM-302
演習 II 比佐 優子
必修  2単位
【観光経営】 18-1-1150-3407-018A

1. 授業の概要(ねらい)

 日本の食文化は国際的に高い評価を受けているのに、海外にはあまり配信されない。また素晴らしい商品であっても、衰退していくものも数多く存在する。ゼミではハチミツという商品をテーマにいろいろな角度から問題を取り上げます。ハチミツは近年ブームとなって、はちみつそのものだけではなく、お菓子や健康食品として、また化粧品などにも使われる。さらにハチミツを採集する蜂を育てることも個人の趣味として広がっている。このミツバチはイチゴやメロンをはじめとする果物や野菜の受粉にも使われ、農業や、自然環境に取ってかけがえのない存在である。でも今、専門の養蜂業者の高齢化や、海外から安いはちみつが入ってきて日本のハチミツ業界は危機的な状態にある。
 ゼミでは、商品開発、地域経済、国際貿易、自然環境といった視点を踏まえて、蜂蜜についてテーマに活動します。今年は、ハチミツを作るミツバチと自然環境にも視野を広げ、大学のある八王子の里山でハチミツがとれる花について、みんなで街路樹や里山に入りどんな花が咲いているのかを調べ、コンピュータ処理を行い、蜜源マップを作成します。これは近年八王子でとれるハチミツの量が減っている原因が何であるのかを調べるとともに、身近な自然環境を理解するに役立つと思います。そのうえで八王子産ハチミツを使って商品開発を行い、販売します。
 各自の視点でいろいろなビジネスの可能性を考える、その力と表現力を養うことを期待します。

2.
授業の到達目標

 一年間の「はちみつプロジェクト」を通じて、各々が選んだテーマについて調べ、活動を行い、成果を具体的に示し、配信する。 ハチミツを通じて、自然環境への理解、商品開発、市場調査、アンケート調査、統計処理、プレゼン能力について幅広い技術を身に着ける。

3.
成績評価の方法および基準

 ゼミ・発表への貢献度、イベントや講義の出席、課題の作成を重要視します。

4.
教科書・参考書

 角田公次『ミツバチ 飼育・生産の実際と蜜源植物』農文協 1997年

5.
準備学修の内容

 前期の開発計画で検討された商品について、各自同種の商品について調査しておくこと。

6.
その他履修上の注意事項

 後期は具体的な商品開発に入ります。楽しみながら、各自が積極的にはちみつプロジェクトに取り組むことを期待します。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 秋の蜜源調査計画作成
【第3回】
 蜜源調査と結果集計
【第4回】
 蜜源調査と結果集計
【第5回】
 商品開発:デザイン・市場調査
【第6回】
 商品開発:デザイン・市場調査
【第7回】
 商品開発:販路・広告
【第8回】
 商品開発とアンケート作成
【第9回】
 商品販売
【第10回】
 アンケート集計と分析
【第11回】
 蜜源調査と結果集計
【第12回】
 商品開発
【第13回】
 商品販売とアンケート
【第14回】
 アンケート集計と分析
【第15回】
 報告書作成