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授業の概要(ねらい) |
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本講義では、消費者行動や企業行動等経済の理論分析の基礎となるミクロ経済学の基本的な考え方や分析ツールを身につける。このようなミクロ経済学の基本を学ぶことは、日々生じる経済に関わる様々な事象や、我々の生活に直接的・間接的に影響を与える政府の政策の影響を論理的に考える上で、大変有用なツールを提供してくれる。また、金融や貿易など応用経済学を理解する上で必要となる知識である。 本講義においては、具体的には、「入門ミクロ経済学Ⅰ」において、ミクロ経済学の基礎となる需要・供給の法則(市場メカニズム)、消費者行動、企業行動を中心に学ぶ。「入門ミクロ経済学Ⅱ」においては、「入門ミクロ経済学Ⅰ」で学んだ内容に基づいて、完全市場における均衡メカニズム、不完全競争市場における均衡メカニズム、政府の役割、生産要素市場などについて取り上げる。
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2. |
授業の到達目標 |
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ミクロ経済学の基本的な分析ツールを身につけ、日々の経済事象を論理的に理解できるようになること。また、応用経済学を学ぶ上で最低限必要な知識を身につける。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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出席状況も鑑みつつ、期末試験(50%)と中間テスト(50%)の結果に基づいて評価を行う。
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4. |
教科書・参考書 |
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グレゴリー・マンキュー 『マンキュー経済学Ⅰ ミクロ編 第3版』 東洋経済新報社 2013年 応用ミクロ経済学を学ぶ学生には必ずしも内容的に十分とは思われないため、本テキストではカバーされない内容も適宜付加する。他の参考テキストについては、授業中に指示する。
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5. |
準備学修の内容 |
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テキストの授業内容に関する部分は、事前に必ず読んでおくこと。また、講義ではパワーポイントを用いて説明するが、その講義資料はLMSに掲載するため、不明な点はこれらを用いて再度復習すること。
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その他履修上の注意事項 |
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具体的な講義のルールについては、初回に伝える。経済の基礎理論に関しては、理解できない部分を放置しておくと、後々の授業の理解にも影響してくるため、不明点については必ずテーマ毎に解明しておくこと。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 完全競争市場:均衡メカニズム | 【第2回】 | 外部性(1):公共財 | 【第3回】 | 外部性(2):共有資源 | 【第4回】 | 外部性(3):費用逓減産業 | 【第5回】 | 不完全競争市場(1):独占企業と生産・価格決定 | 【第6回】 | 不完全競争市場(2):独占の費用と政策 | 【第7回】 | 不完全競争市場(3):独占的競争と差別化された製品市場 | 【第8回】 | 秋期前半部分の復習及び中間試験 | 【第9回】 | 不完全競争市場(4):寡占市場と協調 | 【第10回】 | 不完全競争市場(5):寡占市場と政府の政策 | 【第11回】 | 生産要素市場(1):労働需要・供給の決定と労働市場の均衡 | 【第12回】 | 生産要素市場(2):その他の生産要素市場 | 【第13回】 | 所得不平等と貧困 | 【第14回】 | ミクロ経済学のフロンティア | 【第15回】 | まとめと期末試験 |
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