Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:ECS-103
入門統計学 II 袁  堂軍
選択必修  2単位
【経済】 18-1-1150-4904-057A

1. 授業の概要(ねらい)

 統計学は数学を応用する一つの分野であり、主に確率論を利用し、数学モデルに基づいて、データを収集、整理したうえ、定量分析を行い、推測や予測を行う際に、根拠と参考に提供する。現代社会では、自然科学から人文科学に至まで、広く応用されている。情報社会となった現在では、人々はより多くの機会と選択に直面している。効率を追求する現代人にとっては、統計学的な思考は、読むことと書くことのように、欠かせない基礎素養である。本講義では、データの整理から分析出来る統計学の基礎知識を学習する。春期では、統計データの整理、標本分布、確率の基礎、正規母集団の母平均の推定方法などを習得する。秋期では、母平均、母標準偏差の推定と検定の基礎、2変数における回帰分析や相関分析の手法を習得する。

2.
授業の到達目標

 統計学IIでは、母平均、母標準偏差の推定、基礎的な仮説検定、2変数の相関分析と回帰分析ができること。

3.
成績評価の方法および基準

 授業への参加度10%、2回の小テスト各20%、中間テスト20%・期末テスト30%で評価する。

4.
教科書・参考書

 テキスト:
 ・東京大学教養学部統計学教室 (編) (1991)『統計学入門 (基礎統計学I)』東京大学出版会。
 参考資料:
 ・小島寛之(2006)『完全独習 統計学入門』ダイヤモンド社。
 その他参考資料は、適宜プリントを配布する。

5.
準備学修の内容

 前回の講義内容を復習、次回の授業内容を予習してから出席すること。

6.
その他履修上の注意事項

 やむを得ず欠席する場合には、必ず連絡をすること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 統計学Iの復習
【第2回】
 統計的有意性-信頼係数、有意水準
【第3回】
 母平均の推定(1)-母分散が既知の場合
【第4回】
 母平均の推定(2)-母分散が未知で小標本 t分布
【第5回】
 母平均の推定(3)-母分散が未知で大標本 z分布
【第6回】
 母分散の推定-カイ二乗分布と母標準偏差
【第7回】
 復習と中間テスト
【第8回】
 仮説検定(1) -帰無仮説と対立仮説
【第9回】
 仮説検定(2) -母平均に関する仮説検定 t検定
【第10回】
 仮説検定(3) -母標準偏差に関する仮説検定
【第11回】
 2変数の相関分析
【第12回】
 回帰分析(1) -最小二乗法
【第13回】
 回帰分析(2) -線形回帰、R2値、t検定
【第14回】
 演習
【第15回】
 まとめと試験