Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:CIL-326
特別講義・民法 III 中田 好泰
選択  2単位
【法学】 18-1-1210-1677-007A

1. 授業の概要(ねらい)

 本授業は、これまで履修した民法各分野の知識を基礎にして教科書の設問を分析することにより、具体的な事例を分析して解決する能力を養い、国家公務員試験などの各種資格試験にも対応できるよう解説を行います。
 授業の進め方は、教科書の設問(分野としては債権総論を取り上げます)について、基礎知識を確認しながら論述の組立てなどを板書して進めて行く形式を予定しています。
 併せて、実際の民事裁判や民事弁護の模様についても説明していきます。
 民法の改正についても適宜言及する予定です。

2.
授業の到達目標

 ①国家公務員試験などの各種資格試験に対応できる事案分析能力を養うこと。
 ②具体的な事例に対し、条文や原理原則を当てはめて解決する能力を高めること。

3.
成績評価の方法および基準

 定期試験(100%)

4.
教科書・参考書

 教科書:千葉恵美子・潮見佳男・片山直也編『Law Practice民法Ⅱ【債権編】』(第4版5月刊行予定 商事法務)
 参考書:中田裕康・潮見佳男・道垣内弘人編『民法判例百選Ⅱ債権〔第7版〕』(2015 有斐閣)

5.
準備学修の内容

 ①授業前は、教科書の事例を何度も読み返して頭に入れておいてください。
 ②授業後は、授業の内容を踏まえて教科書の解説を再確認してください。

6.
その他履修上の注意事項

 ①民法分野のうち担保物権法が特に密接に関係するので知識の再確認が必要です。
 ②各種資格試験への対応を念頭においていますが、事例分析力の向上を目指しますので、法的感覚を磨くことを目標とする学生諸君の参加も希望します。
 ③民法の改正にともない教科書の第4版が5月ころ刊行予定とのことです。学生諸君は第4版を購入してください。それまでは第3版をもとにした事例分析の講義を行います。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス(講義の進め方、民法の事例問題への対応について、試験等について等)
【第2回】
 契約当事者 事情変更の原則
【第3回】
 契約交渉の一方的破棄 契約締結の際の説明義務違反
【第4回】
 安全配慮義務違反
【第5回】
 種類債務の履行の提供と受領遅滞
【第6回】
 履行不能と損害賠償の範囲
【第7回】
 解除と原状回復・損害賠償
【第8回】
 預金者の確定 債権の準占有者に対する弁済
【第9回】
 連帯債務の相互保証性
【第10回】
 債権者代位権
【第11回】
 詐害行為取消権 相当価格の財産売却と詐害行為
【第12回】
 債権譲渡1 将来債権の譲渡
【第13回】
 債権譲渡2 債権譲渡と債務者の抗弁
【第14回】
 総復習①
【第15回】
 総復習②