Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:CRL-206
刑事訴訟法B 堀田 晶子
選択  2単位
【法学】 18-1-1210-3290-010A

1. 授業の概要(ねらい)

 事件が発生すると捜査が始まり、場合によっては起訴されて裁判にかけられます。刑事裁判は、犯罪が行われたか否か(有罪か無罪か)を確定し、有罪の場合は、それに対する刑罰をどうすべきかを判断する手続です。刑事訴訟法は、こうした一連の刑事手続に関する法律です。
 秋期の授業では、春期に勉強した捜査の続きから、公訴の提起、公判、証拠法までを取り上げます。

2.
授業の到達目標

 ①刑事訴訟法に関する専門的な知識を身につけ、刑事手続の流れや仕組みを理解する。
 ②刑事訴訟法の各論点について、判例の立場や学説の対立を踏まえながら、自分の言葉で説明できる。

3.
成績評価の方法および基準

 基本的に試験によって評価しますが、感想文やレポート等の課題を出すこともあります。評価配分の目安は、試験90%、授業への貢献度10%です。授業への貢献度は、課題の提出や授業態度等によって総合的に判断します。

4.
教科書・参考書

 以下のテキストをお勧めします。本には相性があるので、この中から自分に合った本を選んでください。
  三井誠・酒巻匡『入門刑事手続法 第7版』有斐閣(2017)
  田口守一『刑事訴訟法 第7版』弘文堂(2017)
  酒巻匡『刑事訴訟法』有斐閣(2015)
  田口守一・佐藤博史他『目で見る刑事訴訟法教材 第3版』有斐閣(2018年3月刊行予定)

5.
準備学修の内容

 特に復習に力を入れてください。授業で扱ったテーマについて、レジュメやノートを読み返しながら、復習しましょう。勉強すればするほど疑問がわいてきます。疑問点が出てきたら、テキストを繰り返し読みながら、まずは自分で考えてみましょう。図書館を大いに活用してください。それでもわからない場合は、友人と議論したり、教員に質問したりすると良いでしょう。

6.
その他履修上の注意事項

 ①春期の「刑事訴訟法Ⅰ」を履修済みであることが望ましいです。
 ②授業をよく聞いて、その都度レジュメに書き込むか、ノートを取るようにしてください。自分で書いて理解することが大切です。授業の内容が聞き取れなかった場合は、あやふやのままにせず、すぐに確認してください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション -春期の復習と秋期の進め方-
【第2回】
 捜査の続き① 検証・鑑定
【第3回】
 捜査の続き② 強制採血・強制採尿
【第4回】
 捜査の終了から公訴の提起へ/略式手続
【第5回】
 公訴の提起における基本原則
【第6回】
 不起訴処分に対する救済制度
【第7回】
 公判のための準備活動
【第8回】
 DVD(予定) ※ 変更の場合あり
【第9回】
 証拠法① 証拠法概説
【第10回】
 証拠法② 証拠能力と証明力
【第11回】
 証拠法③ 自白法則 -自白の証拠能力と証明力-
【第12回】
 証拠法④ 伝聞法則の意義
【第13回】
 証拠法⑤ 伝聞法則の例外
【第14回】
 証拠法⑥ 証拠の許容性 -違法収集証拠の排除法則-
【第15回】
 秋期のまとめと試験(予定)