1. |
授業の概要(ねらい) |
|
刑法各論の授業では、各犯罪の特徴や違いを明らかにするとともに、それらの相互関係を学びます。春期は個人法益に対する罪の中から、生命・身体に対する罪と自由に対する罪を中心に取り上げます。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
①各犯罪の成立要件や相互関係を理解し、具体的な例を挙げて説明できる。 ②刑法各論の代表的な論点について、判例の立場や学説の対立を意識しながら、自分の言葉で説明できる。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
基本的には試験によって評価します。評価配分の目安は、試験90%、授業への貢献度10%です。授業への貢献度は、勉学への意欲や授業態度等によって総合的に判断します。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
以下のテキストをお勧めします。本には相性があるので、この中から自分に合った本を選んでください。 大塚裕史・十河太朗他『基本刑法Ⅱ 各論』日本評論社(2014) 井田良『講義刑法学・各論』有斐閣(2016) 井田良・佐藤拓磨『刑法各論 第3版 -新・論点シリーズ2』弘文堂(2017) 西田典之『刑法各論 第6版』弘文堂(2012) 山口厚『刑法各論 第2版』有斐閣(2010) 前田雅英『刑法各論講義 第6版』東京大学出版会(2015) 西田典之・山口厚他『判例刑法各論 第7版』有斐閣(2018年3月刊行予定)
|
5. |
準備学修の内容 |
|
特に復習に力を入れてください。授業で扱ったテーマについて、レジュメやノートを読み返しながら、復習しましょう。勉強すればするほど疑問がわいてきます。疑問点が出てきたら、テキストを繰り返し読みながら、まずは自分で考えてみましょう。図書館を大いに活用してください。それでもわからない場合は、友人と議論したり、教員に質問したりすると良いでしょう。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
①刑法総論をすでに履修済み、あるいは並行して履修していることが望ましいです。 ②授業をよく聞いて、その都度レジュメに書き込むか、ノートを取るようにしてください。自分で書いて理解することが大切です。授業の内容が聞き取れなかった場合は、あやふやのままにせず、すぐに確認してください。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | オリエンテーション-刑法総論と刑法各論の違い・刑法各論の基本構造- | 【第2回】 | 生命に対する罪① 人の始期/殺人罪の基本構造 | 【第3回】 | 生命に対する罪② 自殺関与・同意殺人罪の基本構造 | 【第4回】 | 生命に対する罪③ 演習:殺人罪(199条)か、自殺関与・同意殺人罪(202条)か | 【第5回】 | 生命に対する罪④ 偽装心中(論文作成トレーニング) | 【第6回】 | 生命に対する罪⑤ DVD(予定)※ 変更の場合あり | 【第7回】 | 身体に対する罪① 暴行罪と傷害罪 | 【第8回】 | 身体に対する罪② 暴行罪と傷害罪(演習問題) | 【第9回】 | 自由に対する罪① 逮捕・監禁罪 | 【第10回】 | 自由に対する罪② 略取・誘拐罪 | 【第11回】 | 自由に対する罪③ 住居侵入罪 | 【第12回】 | 自由に対する罪④ 脅迫罪 | 【第13回】 | 自由に対する罪⑤ 強要罪 | 【第14回】 | 自由に対する罪⑥ 演習問題 | 【第15回】 | 春期のまとめと試験(予定) |
|