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授業の概要(ねらい) |
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「会社法はおもしろくない」、「何をやってるのか意味不明」と受講生に言われる。これは、担当教員の授業の下手さによるものかもしれない。しかし、担当教員も、法学部で学んだ時は、同じように思っていた。ということは、その教員の授業が…だったのかもしれないし、別の要因があるのかもしれない。別の要因として考えられるのは、そもそも、会社法が対象とするもの自体、学生に馴染みがないことである。たとえば、刑法の場合、殺人だとか自動車事故だとかをTVニュース(あるいはTwitter等)で目にするのでイメージがしやすい(ストーリーが一話完結でわかりやすくて、「悲しい」だとか「そんな理由でやっちゃうの」とか、意見が出やすい。)。しかし、ある会社が「増資をすることを決めました」だとか「合併する」だとかいうニュースは「だから何?」で終わってしまうだろう。実は、会社が増資を決めるだとか合併するだとかいうニュースも、連続ドラマを見続けていれば面白い。でも、ニュースでは、ダイジェストが流れる場合もあるが、基本的に「その回」しか見られないので、連続ドラマの途中の1回を見て、「わかんね」となってしまう。ぜひ、連続ドラマとして企業を見てほしい。 会社法Ⅰでは、定評のある教科書を前から順番に読んでいくというスタイルで、地道な勉強を行いたい。前期は、主に、株式に関する事項を学ぶ。株式の発行は、株式会社の資金調達方法の1つであるが、これを巡る紛争も多い。2017年の出光興産 vs 創業家の事件などは、会社法の講義によって得た知見を用いれば、理解が容易になるだろう。
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授業の到達目標 |
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①会社法におけるある程度応用的な知識を有し、様々な法現象やその問題点を理解することができる。 ②株式の仕組みについて説明できる。 ③募集株式の発行によって、既存株主の利益にどのような影響があり、法がどのように対処しているのかを説明できる。
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成績評価の方法および基準 |
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学期末の筆記試験で評価する(100%)。①基礎的な事項を理解しているか、②何が問題なのかがわかっているか、③根拠を挙げて結論を導けているか、④文章の奇麗さ、等で評価する。
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教科書・参考書 |
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【教科書】神田秀樹『会社法』(弘文堂、第20版、2018年) 【参考文献】①山下友信=神田秀樹(編)『商法判例集』(有斐閣、第7版、2017年)、②花崎正晴『コーポレート・ガバナンス』(岩波書店、2014年)、③砂川伸幸『コーポレートファイナンス入門』(日本経済新聞出版社、第2版、2017年)、④中野誠『戦略的コーポレートファイナンス』(日本経済新聞出版社、2016年)
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準備学修の内容 |
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参考文献②③④は、経済学部会社法の教科書として指定している新書・文庫である。
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その他履修上の注意事項 |
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第1回から教科書・六法が必要。過去の資料は配布しない。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 第1章 総論 | 【第2回】 | 第2章 会社法総則 | 【第3回】 | 第3章 株式会社 第1節 総説 | 【第4回】 | 第2節 設立 | 【第5回】 | 第3節 株式 1 | 【第6回】 | 第3節 株式 2 | 【第7回】 | 第3節 株式 3 | 【第8回】 | 第3節 株式 4・5 | 【第9回】 | 第3節 株式 6・7 | 【第10回】 | 第4節 株式の発行 1・2 | 【第11回】 | 第4節 株式の発行 3 | 【第12回】 | 第4節 株式の発行 4 | 【第13回】 | 第5節 新株予約権 1・2・3 | 【第14回】 | 第5節 新株予約権 4・5 | 【第15回】 | まとめ |
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