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授業の概要(ねらい) |
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実社会における経験の少ない学生にとって、商法は馴染みの少ない分野に感じられるかもしれない。しかし我々が日常的に行っている経済活動において、当事者の少なくとも一方が商人であることは少なくない。このような商人とはどのような者なのか示し、また、商人が行う取引を規律するのが商法である。 一般的に商法に関連する法には、商法(商法総則、商行為法等)だけでなく、会社法、決済法(手形小切手法)などの様々な分野が含まれるが、本講義では商人が行う商取引について定めている商行為法を中心に講義を行う。具体的には、商行為法は商取引についてどのような規定を設けているのか、それはなぜなのかについて理解することを目的とする。
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2. |
授業の到達目標 |
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①商法の発展的な授業として、商取引の各種類型がどのようなものか理解し、説明することができる。 ②これを規制するルールはどのようなものか、判例だけでなく、実務上どのような扱いをしているのかも含め理解し、説明することができる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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小テスト:20% 授業内試験:80%
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4. |
教科書・参考書 |
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テキスト:落合誠一・大塚龍児・山下友信著『商法Ⅰ-総則・商行為』(有斐閣、第5版、2015) 参考文献:岩原紳作、神作裕之、藤田友敬編『会社法判例百選』(有斐閣、第3版、2016)
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5. |
準備学修の内容 |
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テキストの該当箇所を読むなど、復習をして理解を深めること。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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民法を履修済み、もしくは並行して履修していることが望ましい。 「商法Ⅰ」を履修済みであることが望ましい。 六法は必ず持参すること(アプリでも可)。 授業中の私語等、迷惑行為は慎むこと。 授業で配布したレジュメ等は、事後的に配布することはしない。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション | 【第2回】 | 商行為総則①(契約の成立) | 【第3回】 | 商行為総則②(契約の効力) | 【第4回】 | 商行為総則③(担保) | 【第5回】 | 商事売買取引① | 【第6回】 | 商事売買取引② | 【第7回】 | 商事売買取引③ | 【第8回】 | 企業取引の補助者①(仲立人) | 【第9回】 | 企業取引の補助者②(問屋) | 【第10回】 | 企業取引の補助者③(問屋) | 【第11回】 | 企業取引の補助者④(問屋) | 【第12回】 | 国内の商事売買の実際(フランチャイズ) | 【第13回】 | 運送営業① | 【第14回】 | 運送営業② | 【第15回】 | まとめと授業内試験 |
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