Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:CIL-322
会社法特講A 品川 仁美
選択  2単位
【法学】 18-1-1210-4418-019A

1. 授業の概要(ねらい)

 現代において、会社は社会経済の中心的な存在である。会社と聞くと、なにか新聞のむこうの遠い存在のように感じるかもしれないが、実際のところ会社は我々のごく身近にある存在である。たとえば、我々が日々通い詰めているコンビニエンスストアも会社であり、また多くの学生が将来就職する先も会社である。
 本講義は、時間の関係で会社法Ⅰ・Ⅱでは扱えない様々な概念や規定について勉強する。会社法特講Ⅰでは、日経新聞等でよく目にするであろうM&Aについて集中的に扱う。応用的な内容も含まれるため、会社法Ⅰ・Ⅱをすでに履修している、もしくは並行して履修していることを前提とする。

2.
授業の到達目標

 ①M&Aに関する様々な制度について、基本的な知識を得て、説明することができる。
 ②M&Aに関する様々な制度の違いについて、自分の言葉で説明することができる。
 ③授業で扱った重要な判例について、理解し説明することができる。

3.
成績評価の方法および基準

 レポート:50%
 授業内試験:50%

4.
教科書・参考書

 教科書:伊藤 靖史、大杉 謙一、田中 亘、松井 秀征『会社法(LEGAL QUEST)』(有斐閣、第4版、2018年3月発売予定)
 参考書:岩原紳作、神作裕之、藤田友敬編『会社法判例百選』(有斐閣、第3版)

5.
準備学修の内容

 教科書の該当箇所を読むなど、復習をして理解を深めること。
 毎日、日経新聞に目を通し、企業に関するニュースについて知識を得ること。

6.
その他履修上の注意事項

 会社法Ⅰ・Ⅱを履修済み、もしくは並行して履修していること。
 きちんと出席すること。
 六法は必ず持参すること。
 授業中の私語等、迷惑行為は慎むこと。
 授業で配布したレジュメ等は、事後的に配布することはしない。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 会社の基礎の変更(定款変更)
【第3回】
 M&A①買収・結合・再編の意義と方法
【第4回】
 M&A②株式の取得による買収
【第5回】
 M&A③キャッシュ・アウト
【第6回】
 M&A④対象会社の取締役の義務
【第7回】
 M&A⑤組織再編の意義
【第8回】
 レポートについて
【第9回】
 M&A⑥組織再編の手続
【第10回】
 M&A⑦組織再編の無効の訴え
【第11回】
 M&A⑧事業の譲渡等
【第12回】
 M&A⑨敵対的買収と防衛策
【第13回】
 M&A⑩敵対的買収と防衛策
【第14回】
 M&A⑪敵対的買収と防衛策
【第15回】
 まとめと授業内試験