Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:CIL-323
会社法特講B 品川 仁美
選択  2単位
【法学】 18-1-1210-4418-020A

1. 授業の概要(ねらい)

 現代において、会社は社会経済の中心的な存在である。会社と聞くと、なにか新聞のむこうの遠い存在のように感じるかもしれないが、実際のところ会社は我々のごく身近にある存在である。たとえば、我々が日々通い詰めているコンビニエンスストアも会社であり、また多くの学生が将来就職する先も会社である。
 本講義は、時間の関係で会社法Ⅰ・Ⅱでは扱えない様々な概念や規定について勉強する。会社法特講Ⅱでは、近年よく日経新聞等で目にするであろうコーポレート・ガバナンスについて、集中的に扱う。予備的に会社の計算についても学ぶ。応用的な内容が含まれるため、会社法Ⅰ・Ⅱをすでに履修している、もしくは並行して履修していることを前提とする。

2.
授業の到達目標

 ①コーポレート・ガバナンスに関する様々な制度について、基本的な知識を得て、説明することができる。
 ②コーポレート・ガバナンスに関する様々な制度の違いについて、自分の言葉で説明することができる。
 ③授業で扱った重要な判例について、理解し説明することができる。

3.
成績評価の方法および基準

 レポート:50%
 授業内試験:50%

4.
教科書・参考書

 教科書:伊藤 靖史、大杉 謙一、田中 亘、松井 秀征『会社法(LEGAL QUEST)』(有斐閣、第4版、2018年3月発売予定)
 参考書:岩原紳作、神作裕之、藤田友敬編『会社法判例百選』(有斐閣、第3版)

5.
準備学修の内容

 教科書の該当箇所を読むなど、復習をして理解を深めること。
 毎日、日経新聞に目を通し、企業に関するニュースについて知識を得ること。

6.
その他履修上の注意事項

 会社法Ⅰ・Ⅱを履修済み、もしくは並行して履修していること。
 きちんと出席すること。
 六法は必ず持参すること。
 授業中の私語等、迷惑行為は慎むこと。
 授業で配布したレジュメ等は、事後的に配布することはしない。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 計算①会計と開示
【第3回】
 計算②剰余金の処分と配当
【第4回】
 計算③資本金・準備金の額の減少
【第5回】
 計算③会社債権者の保護のためのルール
【第6回】
 計算④会計帳簿の閲覧権
【第7回】
 レポートについて
【第8回】
 コーポレート・ガバナンス①総説
【第9回】
 コーポレート・ガバナンス②会社の機関設計(従来型)
【第10回】
 コーポレート・ガバナンス③会社の機関設計(指名委員会等設置会社)
【第11回】
 コーポレート・ガバナンス④会社の機関設計(監査等委員会設置会社)
【第12回】
 コーポレート・ガバナンス⑤歴史と近年の流れ
【第13回】
 コーポレート・ガバナンス⑥歴史と近年の流れ
【第14回】
 コーポレート・ガバナンス⑦海外のコーポレート・ガバナンス
【第15回】
 まとめと授業内試験