Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:PUL-309
税法A 西  聡
選択  2単位
【法学】 18-1-1210-4960-029A

1. 授業の概要(ねらい)

 租税は社会保障、教育、公共事業、防衛等、政府の活動の財源であるとともにそれ自体、所得格差の是正手段、経済政策手段としての機能を有しています。学生の皆さんにとっては、いずれ社会人として所得税の納税者となり、また、起業、会社等に就職すれば、法人税ともかかわりを持つことになります。さらに買い物をすれば消費税がかかっており、税は国民の活動、生活に深くかかわっています。しかしながら、税法は複雑で専門的であるため難しいとして、税を負担しながら、税の仕組について理解している方は多くありません。
 この授業においては、いずれ社会人となり税を負担することになる学生の皆さんが税についての理解を得ることを目的とします。といっても、税法は専門的で技術的な規定が多く、しかも毎年、改正されます。税法については、条文を覚える必要はありません。必要に応じて、HPなどで確認すればよいと考えます。我が国の主要な税目である所得税、法人税、消費税について、それぞれの税の構造、幹となる部分を理解するとともに、なぜ、そのような制度になっているのか、趣旨・背景について考えていただければよく、この授業ではそのための材料を提供します。

2.
授業の到達目標

 我が国の主要な税目である所得税について、その構造、幹となる部分を理解するとともに、なぜ、そのような制度になっているのか、趣旨・背景について考えていただくことが目標です。

3.
成績評価の方法および基準

 授業の際に実施する小テスト(50%)及び定期試験(50%)で評価します。

4.
教科書・参考書

 税務大学校講本『所得税法』『相続税法』(税務大学校HPから入手できます。)

5.
準備学修の内容

 事前に教科書の該当部分を読んでくることが望ましい。

6.
その他履修上の注意事項

 特にありません。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 所得とは、非課税所得、納税義務
【第2回】
 所得の種類
【第3回】
 収入金額
【第4回】
 必要経費
【第5回】
 所得控除
【第6回】
 税額計算と税額控除
【第7回】
 源泉徴収制度
【第8回】
 申告、納付、還付
【第9回】
 予備
【第10回】
 所得税まとめ
【第11回】
 相続法基礎
【第12回】
 相続税の課税価格と税額
【第13回】
 贈与税の課税価格と税額
【第14回】
 相続税精算課税制度と納税猶予制度
【第15回】
 まとめ