Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:INR-306
国際政治学B 宮田 智之
選択  2単位
【法学】 18-1-1220-4434-014A

1. 授業の概要(ねらい)

 本授業では、冷戦終結以降の国際政治について学習します。
 現在が激動の時代であることは間違いありません。たとえば、唯一の「超大国」アメリカの影響力低下が観察できる一方で、中国をはじめとする新興国の台頭が顕著です。また、国際テロをはじめとする問題に直面して、多くの国々では排外主義的ナショナリズムが勢いを増しています。さらに、地球温暖化は一層深刻化していますが、この問題への対応をめぐって国際社会はまとまっているとは言い難い状況です。
 ただし、日々の報道のみではこうした国際政治の現状とその背景等について十分に捉えることはできません。そこで、本授業では、冷戦終結から現在までの国際政治の展開についてアメリカを中心に学習していきます。また、授業では国際政治学の代表的な理論についても適宜解説していきます。

2.
授業の到達目標

 ①国際政治学の基礎的な知識を習得できるようになります。
 ②国際政治に関する理論的思考力を身につけることができるようになります。
 ③日々の国際ニュースの背景などがより深く理解できるようになります。

3.
成績評価の方法および基準

 期末試験と平常点に基づき評価します。それぞれの割合は、期末試験:80%、平常点:20%です。授業態度が悪い場合は欠席扱いとすることもありますので注意してください。

4.
教科書・参考書

 教科書は特に指定しませんが、授業中に参考文献を紹介します。また、参考資料も適宜配布する予定です。

5.
準備学修の内容

 ①参考文献の該当部分を事前に読んでおいてください。
 ②テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで、日頃から国際政治の動きを知るよう努めてください。
 ③英語メディアにも挑戦してください。

6.
その他履修上の注意事項

 ①春期の「国際政治学Ⅰ」も受講してください。
 ②しっかりとした問題意識をもって授業に参加してください。質問は大歓迎です。疑問点、わからない点などがあれば授業後に聞いてください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 冷戦終結
【第3回】
 天安門事件
【第4回】
 湾岸戦争
【第5回】
 冷戦後の国際紛争
【第6回】
 「唯一の超大国」としてのアメリカ
【第7回】
 2001年同時多発テロ
【第8回】
 イラク戦争
【第9回】
 金融危機
【第10回】
 「アメリカ衰退論」の登場
【第11回】
 アラブの春
【第12回】
 米中関係
【第13回】
 米露関係
【第14回】
 「アメリカ第一主義」と国際社会
【第15回】
 まとめ