1. |
授業の概要(ねらい) |
|
本授業では、アメリカ政治について学習します。 アメリカの大統領については、しばしば「アメリカや国際社会に対して絶大なリーダーシップを発揮している」と言われますが、このような理解は果たして適切でしょうか。多くの期待を集めながらも、オバマ大統領は任期途中からほとんど立法上の業績を挙げることができませんでした。また、実業家時代に培った「ディール(取引)」能力を強調する現在のトランプ大統領についても、就任一年目から自らの選挙公約をなかなか達成できずにいます。要するに、これらの例は一般に普及しているアメリカ理解がいかに表面的であるかを端的に物語っています。 そこで、本授業ではアメリカ政治について掘り下げて学習します。具体的には、政治制度、政治主体、思想・イデオロギー、主要な争点といった項目ごとに学習しながら、アメリカ政治に対するより深い理解を習得することを目指します。また、本授業では、日本の政治との比較も交えながら比較の視座も養いたいと思います。なお、授業では可能な限りアメリカ政治社会に関する時事的テーマについても言及したいと思います。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
①アメリカ政治の基礎知識を習得できるようになります。 ②アメリカという対象を通して、地域研究・比較政治、国際政治に対する理解を養うことができます。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
期末試験と平常点に基づき評価します。それぞれの割合は、期末試験:80%、平常点:20%です。授業態度が悪い場合は欠席扱いとすることもありますので注意してください。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
教科書は特に指定しませんが。授業中に参考文献を紹介します。また、参考資料についても授業中に適宜配布する予定です。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
①参考文献の該当部分を事前に読んでおいてください。 ②テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで、日頃からアメリカ政治の動きを知るよう努めてください。 ③英語メディアにもチャレンジしてください。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
①春期の「比較政治学Ⅰ」を受講してください。 ②質問は大歓迎です。疑問点、わからない点などあれば授業後に聞いてください。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | イントロダクション | 【第2回】 | アメリカの政党 | 【第3回】 | 二大政党制と第三政党 | 【第4回】 | アメリカの利益団体 | 【第5回】 | 利益団体政治 | 【第6回】 | 政策専門家・シンクタンク | 【第7回】 | リベラリズム | 【第8回】 | 保守主義 | 【第9回】 | 人種とエスニシティ | 【第10回】 | 女性 | 【第11回】 | 公共利益 | 【第12回】 | 文化戦争 | 【第13回】 | トランプ現象の分析①:思想・アイディア | 【第14回】 | トランプ現象の分析②:有権者 | 【第15回】 | まとめ |
|