1. |
授業の概要(ねらい) |
|
教育方法とは、「分かる授業」の基礎となる理論と方法を学ぶためのものです。この授業では、これからの社会を担う子供たちに求められる資質・能力を育成するために必要な教育の方法を理解することを目標とします。具体的には ①「学ぶ」とは「教える」とは「分かる」とは等々授業の基礎となる理論について、学問としての教育学やその関連分野の成果から代表的な教授法や学習法を学びます。それらの理論が現実の授業の中でどのように適用・応用できるのか考え、習得します。 ②「主体的・対話的で深い学び」を実現するための授業(学習指導)の理論的な背景と、学級、児童理解、教材など授業を構成する基礎的な要素について学び習得します。また、併せて学習評価、授業評価についてその理論的な背景を学び、「良い授業」を見る目を養います。 ③今日、学校教育においては、高度情報社会に生きる児童に必要な資質(情報活用能力)を養うこと、また、ICT等の新しい情報手段の活用により教育効果を高める必要が指摘されています。ICT機器が学校現場においてどのように活用されているか、事例を通して学びます。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
①授業を支える学習理論、教授理論について理解し、現実の授業への適用・応用について考えることが出来る。 ②授業を構成する各種要素について理解し、それらを考えに入れながら授業を構成すること、学習評価をすることが出来る。具体物として授業案を作成することが出来る。また、他の授業について検討することができる。 ③情報機器の取扱いと学校現場での用いられ方について知り、自身でも活用することが出来
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
①授業案の作成 40% ②期末テスト 50% ③その他コメントペーパー等の提出物 10% 以上3点を総合的に評価する。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
<教科書>毎回、必要事項をプリントとして配布する。 <参考書>文部科学省「情報活用能力調査」結果資料など、各種調査資料
|
5. |
準備学修の内容 |
|
教育方法を学ぶためには、教育学・心理学などの学問的成果について基本的な知識を持っていなければなりません。例えば、学習心理・学習指導・学習評価などについて、既習事項は、あなたの中でどの程度定着しているでしょうか? また、教材を作成するためには、そのこと(教える内容)について十分な知識が必要です。自分の中で不十分だと思われる点があれば、各自が知識や理解を補強しておくことが必要です。 併せて、自身がこれまで書いた学習指導案や他の人の指導案をなるべくたくさん集めておいて下さい。 ICTの教育現場での利用、というテーマは基本的な操作(文字入力、ファイルの保存など)は理解しているという前提で授業を行いますので、最低限そこまでのスキルは自学自習をして下さい。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
認知理論、学習理論は「分かる授業」の基盤です。また授業分析の手法や考え方を学ぶことは、自分の授業を振り替えるためにも必要です。教育方法の授業は、指導案作成の基礎となる理論と方法を学ぶものです。学ぶ事柄が、現実の授業の中でどのように適用・応用できるのか考えながら学ぶ姿勢が求められます。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | 本授業の獲得目標と予定、評価、連絡方法等について | 【第2回】 | 授業の設計と指導の原則 授業とは何か、授業を構成する要素 | 【第3回】 | 発問、指示、助言の技術と板書の技術 | 【第4回】 | 教材研究の方法1 教材とは何か、「主たる教材」としての教科書 | 【第5回】 | 教材研究の方法2 教材づくりの実際 教材づくりの4段階 | 【第6回】 | 学級編成の理論と方法 学校とは何か、学級とは何か 学級編成の理論と方法 | 【第7回】 | 教育評価の理論と方法1 教育評価の概念と理論 | 【第8回】 | 教育評価の理論と方法2 「主体的・対話的で深い学び」とそれを踏まえた評価の概念と方法 | 【第9回】 | 授業の研究と評価1 授業分析の方法(定性的・定量的) | 【第10回】 | 授業の研究と評価2 授業分析の実際 | 【第11回】 | 現代教育方法の課題1 現代社会の子供と教育(情報モラルの現状も含む) | 【第12回】 | 現代教育方法の課題2 自己教育力の育成と学び続ける教師像 | 【第13回】 | 情報活用能力の育成と情報モラル1 各種調査から見られるICT利活用の課題 | 【第14回】 | 情報活用能力の育成と情報モラル2 学校で用いられているICT機器活用実習 | 【第15回】 | 授業案作成の実際とまとめ 自身の授業案を振り返る |
|