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授業の概要(ねらい) |
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本授業は、教職課程科目(教育の理念並びに教育に関する歴史及び思想)に位置づく。 教職課程(および学芸員課程)の入り口に位置する必修科目として、教職に関わる基本的概念・基礎的知識について理解を深めていく。「教育とは何か」「教育には何ができるのか/できないのか」といった根本的な問題について、教育学研究の知見に基づきながら、学生自身が考察を深めることを目的としている。端的にいえば、「教育を見る眼」を養うことをねらいとしている。 とりわけ、以下の三点を主眼として、授業をすすめていく。 (1)教育の基本的概念 教育の基本的概念を身につけるとともに、教育を成り立たせる諸要因とそれら相互の関係を理解する。 (2)教育に関する歴史 教育の歴史に関する基礎的知識を身につけ、それらと多様な教育の理念との関わりや過去から現代に至るまでの教育および学校の変遷を理解する。 (3)教育に関する思想 教育に関するさまざまな思想、それらと多様な教育の理念や実際の教育および学校との関わりを理解する。
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2. |
授業の到達目標 |
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(1)個人と社会にとっての教育の役割について、関心をもち、広い視点で考えることができる。 (2)青少年の成長発達に寄与する教育者の役割について、過去の教育の歴史や教育思想に依拠しつつ、自分なりの言葉で表現できる。 (3)日本の教育をめぐる現状や課題(その概要)について、専門的見解を活用しながら分析できる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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「授業参加度」=各回リアクション・ペーパーの提出(40%)、課題レポート(30%)、および筆記試験の成績(30%)に基づいて総合的に判断する。なお、授業参加度≠出席点ではないので注意すること。重要なのは出席点ではなく、「授業参加度」であり、また、毎回の授業を通して学生の認識が変わること(=「教育をみる眼」が鍛えられること)である。
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4. |
教科書・参考書 |
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汐見稔幸ほか編著『よくわかる教育原理』ミネルヴァ書房、2011年。 その他、授業で配布する資料を通して、参考文献を適宜紹介する。
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準備学修の内容 |
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(1)教科書を指定しているので、毎回指示された箇所を読み進め、復習を行うこと。 (2)授業で配布する「参考文献リスト」をもとに、本授業の内容に関連する図書を読み進めること。 (3)宿題とされたリアクション・ペーパーや、課題レポートはもれなく提出すること。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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(1)第1~3回の授業に欠席すると課題レポートに関する重要な情報を聞き逃し、ひいては成績に大きく影響するので注意すること。 (2)授業で配布するプリントは、配布した次回までは保管する。それまでに研究室(10号館研113)に取りに来ること。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション―自分の「教育観」を見つめる | 【第2回】 | 教育学を学ぶ意味―教育の「常識」を問い直す | 【第3回】 | 家庭・社会における学びの文化と思想 | 【第4回】 | 学校とはどのような場所か(その1)―学校以前から、近代学校の成立まで | 【第5回】 | 学校とはどのような場所か(その2)―近代教育制度の成立と展開 | 【第6回】 | 教育の公的役割を考える(その1)―なぜ学校へ行くのか | 【第7回】 | 教育の公的役割を考える(その2)―公教育制度の歴史的意味 | 【第8回】 | 「そもそも、なぜ勉強するのか」を考える | 【第9回】 | 教育の古典をよむ(その1)―「無知の知」とは | 【第10回】 | 教育の古典をよむ(その2)―「子どもの発見」 | 【第11回】 | 教育の古典をよむ(その3)―経験主義の教育原理 | 【第12回】 | 教育の古典をよむ(その4)―「脱学校」という考え方 | 【第13回】 | 現代の教育課題をとらえ直す(その1)―貧困・格差と教育 | 【第14回】 | 現代の教育課題をとらえ直す(その2)―教師が抱える問題 | 【第15回】 | 全体のふり返り・まとめと評価 (※受講者の問題関心に応じて、授業構成に変更を加えることがある。) |
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